自然な身体、不自然な身体
若い頃は平気だったのに
最近体調悪いなあという場合、
●骨格・解剖学的アプローチ
●食事(生理学的アプローチ)
●休息と排泄・排出(精神的&生理学的アプローチ)
に体の声に耳を傾けつつ
しっかり向き合って取り組めば
多くの場合良くなる。
西洋医学の薬は症状を抑える作用が強すぎるので、
せっかく身体が知らせてくれているサインである
症状を薬で抑えているうちに
根本的な原因が悪くなる事もあるから使い方に要注意。
特に私たちが簡単に手に入れることができる薬は
風邪薬でも鎮痛剤でも抗アレルギー剤でも
本当に身体のためになるのか甚だ疑問だ。
その場しのぎになりはしても、
結局、大元の原因解決をするわけではないから
アレルギーマーチのように
症状を変えて、炎症を伴う様々な不調となって現れてくる。
西洋の薬で抑えないといけない時もある。
それはとてつもなく強い炎症症状が出た時だ。
とてつもない強い炎症症状が続くと、
臓器不全になったり、命の危険だってある。
この時点で、食事療法や代替療法をしても最早遅すぎる。
何事も適材適所、適当な時期があるように、
薬や薬効成分にもそれがある。
漢方は、身体や心の働きを助けるから、
自分の身体が言う事を聞いてくれる健康な時だけれども
ふとした時に起こる不調のいざという時のお守りに。
例えば、
過敏性腸症候群に桂枝加芍薬湯が
気圧性の体調不良や二日酔いに五苓散が
覿面に効くように
自分の治癒力を高めて助けてくれる。
ひと息つく時の飲み物を上質なハーブティーにするという選択肢もある。
自分で育てた生ハーブでも専門店でも。
排出を促し、様々な鎮静効果があるもの、元気を出してくれるものなど様々ある。
特に、普段カフェインを含む飲み物を習慣的に飲む人にはカフェインレスもおすすめしたい。
カフェインは取り方によっては薬にも毒にもなる。
要は嗜好品はどれも同じで、
身体にどうしても必要な物ではないのだから。
たまにカフェインの飲み物を
楽しむぐらいの距離感が丁度良い。
漢方もハーブティーもその道によく精通して人に処方してもらおう。
解剖学や西洋医学も同じことが言える。
本当に精通してる人は決して派手でなく(商売上手でなく)、
ただその研究が好きで好きで仕方ない職人気質なマニア。
チャラかったり、片手間だったりしないのだ。
本物は、
そのことだけにしか興味がないとか視野が狭いわけではないが、
息をするようにその事を考えてしまう人だ。
解剖学的アプローチで気をつけるべきは関節。
関節の可動域が大きすぎることは
決して良いことではない。
筋肉の収縮伸長を伴って関節が可動しているかどうかが大切。
筋肉が固まったまま、或いは伸びたままで関節動かすの大大大危険。
首や関節をぼきぼき鳴らすのもやめよう。
ひと時は凝りや滞りが軽くなったように感じるが、
外部から力を加えて柔らかくした物は
前より一層固くなってしまうのだ。
そう。
「外から力を加えて柔らかくする」ということが身体にとって不自然である事を
どうか頭の片隅に置いておいてほしい。
そうすると、人それぞれの体調不良の原因も解決方法も見えてくるし、
きっとそれは思っている以上にシンプルなはずだから。