留年期間に救われた詩
私が今までたった一つだけ詩集を買った。
その詩集は、宮沢賢治の詩集
その中の一つの詩を何度も繰り返し読みたい!
本として手に入れておきたいと思ったからだ
その詩は、
「生徒諸君に寄せる」
この詩は、宮沢賢治が教員をやっていた盛岡中学校の生徒達に向けて書いたものと言われている。
しかしこの詩は、未完成である。
ところどころ空白があったりなんて書こうとしたのか分からない下書きが残っていたようだ。
この詩で最も気に入っているところが
諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
というところだ
なんだかこの詩を読むと本当に透明で清潔な風が吹いているのではないのか?と感じる。
口に出して読もうもすると力が入る。特に【颯爽たる】ってところと【透明な清潔な風を】ってところの真っ白な感覚。これから何色にも染まる。むしろ文字通り透明で透き通ってしまう感覚が気持ちいい
自分の未来も明るくなるはずだって勇気をくれる
今まで就活をしているときに特に何度も口に出して読んでやる気を出していた。留年をして駄目な自分を卑下にしていた自分を立ち上がらせたこの詩は、いつ読んでも気持ちがいい
どんなに歳をとってもこの詩で立ち上がれる自分でいたい!
自分もこんなにかっこいい言葉を言って似合う大人になりたいなって思う