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Kae
2021年8月1日 12:55
標高2,250mに位置するメキシコシティの朝は、真夏でも寒い。日中出歩くと感じる、頭頂部が焦げるような暑さからは想像もつかないほどに、街全体がすっぽりと冷気に包まれている。そんなこの街には、朝早くから働く人を温めてくれる、とっておきの朝ごはんがある。◇朝8時。普段なら、まだパジャマのままバタバタと娘に着替えをさせているその時間に、わたしは1人で通りを歩いていた。家から10分ほどのところ
2020年5月7日 13:32
メキシコシティの街中を歩くと、そこかしこで目に付くのが屋台。歩道の端に簡易テントやビーチパラソルが立てられ、その下でエプロン姿のおばちゃんがきびきびと動き回っている。売っているものは店によって異なり、それぞれ特色がある。メキシコ伝統のスープを売る店があれば、駄菓子専門店もある。フルーツジュース屋では、ずらりと並んだ大きな透明のプラスチックボトルから、キウイやマンゴー、グアバなどのフルーツ入りシロッ
2020年5月16日 11:50
メキシコシティに来たら必ず食べてほしいもの、それは『エル・モロ』のチュロスだ。この街に10店舗以上を展開する『エル・モロ』は、路面店もあればデパートのレストランフロアで営業する店もある。私がよく訪れる店には厨房に小窓があり、でーんと迫力あるお腹のおじさんが白い帽子を被り、油たっぷりの巨大な鍋の前に仁王立ちして、大きな渦巻状のチュロス生地を揚げているのが通りから見える。店の外まで香ばしい油の良い