天井

自然には天井、ない。
空に天井ない。

空飛ぶドローン、天井ないかというと、ある。
動力源のバッテリー残量が天井。

葉山一色海岸。海に天井ない。
でも、浜辺に作られた海の家は天井ある。コカ・コーラ自販機にも天井ある。

人が作るものにはすべて天井がある。

詩集求めて書店へ行った。

良さげなのを見つけた。そこにLINE。塾生が新店舗の内見したと動画送ってきてる。

家賃いくら？
利益率いくら？
家賃と月商の比率はだいたいこれが目安・・・

あれこれ算数にあたま巡らせ、気づけば書店出て歩いてる。
コンセプトによって客単価変わるなあ。どうするかな。

詩集買うの、忘れた。

今日はヘンな日で、もともと某ホテルに所用あり歩いて行こう。
ところが大阪国際女子マラソンに御堂筋渡るの阻まれ、えらく遠回りした。

ようやくホテル着いて、用事済ませ、出たら雨。

苦手科目がいくつかあって、(1) シートベルト、(2) 誰かが電話で話してるのを耳にすること、そして、(3) 雨に濡れる。

濡れたくない(3) ので、近くのファミマで透明傘買ったら850円した。
なんで？　せっかく歩いてタクシー代いらなかったのに。

美術館にも足伸ばそうと思っていたが、雨でメゲた(3) 。書店行って詩集でも探そう。

驚いた。こんなに天井低かった？　
最初の翻訳している最中、2Fの書棚に完成した本が表紙見せてずらっと並ぶ姿をイメージングしながらやってたらその通りになったゲンのいい店。その頃はしょっちゅう行っていたが、ここまで天井低いとは気づかなかった。

文学の棚を見ていたら、誰かの電話鳴って、隣のおばさんが話し始めた。

誰かが電話で話すのを耳にするのは苦手(2) なので、離れた。
離れた場所でまた、別の若い男性が電話大声(2)。

ここ、そんなに電話できる場所だっけ？

詩集コーナーで、良さげなのを見つけた。そこへLINE。塾生の新店舗内見動画・・・という流れ。

歩いていたら、薩摩っ子ラーメンが閉店してた。ここ、何かの宴会二次会・・・三次会だったか・・・もう深夜0時過ぎた頃、行った。満員で、「隣も同じようなラーメン店だよ」言ったら、同行のメンバーが「全然違う！」と、「わかってないなあ」圧ぶつけられた。

隣にあったラーメン店のビルは丸ごと消えて更地。おかげで隣ビルの外壁ALCパネル目地がきれいに見える。

閉店や更地の理由はわからないが、順調ならやめないだろう。

不調、というのは、天井にぶつかったわけだ。
店やってるうちは天井ある。必ずある。損益分岐点超えないといかん、という天井。金融機関への返済という天井。

入居ビルにも天井ある。

更地になる前のビル。天井ある。
更地になった。天井消えた。上、空。

次の目的地に着くころ、青空が顔だした。ポツリぽつりはつづいてる。

透明傘の雨粒越しに、塾生と新店舗の算数をいろいろ話し合えることの喜びを、感じた。

算数は天井を意識し、超えるためのもの。

天井、必ずしも悪いばかりじゃないね。

くれている。話し合う喜びを。