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ゼニカネ・マネジメント

朝からNPO法人JW-UP関連で法務局へ。
歩く。あるく。大阪城へ向かうカタチになるので、上り坂だ。
やはり城へは上るように街が設計されている。というか、上る場所に築城されている。

着いた。

様子がおかしい。ちょうど始業時間9時に着くよう歩いたのに。

何なに?

あちゃー!!

ここからまた歩かねばならない。場所はわかるが、すでに滝汗。

法務局の人は冷たい。優しくない。
一方、同じお役所でも大阪市の人は温かい。優しい。

違いはどこからくるか。

ぼくは、彼らが働く場所のトイレにあると思ってる。
法務局は古い。トイレ、最悪。戦後間もない頃のままじゃないか?
古い。ひたすら、古い。そして汚い。

ああいう環境で長い時間いると、人に冷たく、厳しい性格にならざるを得ないはずだ。

だから、今回の「移転」は法務局で働くみんなにとって、すごく良いことだと思ってる。

移転先の法務局探して、ようやく着いた。

きれいな建物。

おしゃれできれいなトイレ。
良かった。これで彼らも優しく、温かい人になれる。

・・・でも、まだ移転したばかりのためか、窓口の担当者は人間味のない、冷たいおねーちゃんでした(笑)

法務局クリア、次の大阪市役所では若干の記入ミスを指摘され、それでも「いまここで棒線引いて手書きで構いませんので、直していただければ。印鑑も要りません」優しい。丁寧。あったかい。ありがとうございます。この違いは、やはりトイレにある。

さて;

ビートルズはブライアン・エプスタインという傑出したマネジャーのおかげでのし上がったところがある。

ジーンズと革ジャンで騒々しい演奏をし、ステージ上平気でタバコを吸っていた。
それをスーツとネクタイとし、演奏後はおじぎする。

「いい子」のブランドを作り上げた。

逆にストーンズは「悪い子」としてビートルズの対になって売れた。

エプスタインが亡くなったあと、急激にバンドは求心力を失っていく。

解散直前のドキュメンタリー『Get back』(Disney+)を観ると、ジョンが「アラン・クラインはすごいんだ! ひと晩話し込んでしまった。彼は何でも知ってる。ぼくたちのことも、世の中のことも」と熱く語っている。

アラン・クラインをマネジャーとして雇うことになり(ポール・マッカートニーは反対した)、これによってビートルズメンバーは法的・金銭的なトラブルに長く悩まされることになる。

彼ら、まだこの時20代から30代前半、仕方ないよ。ジョージが、同じドキュメンタリー内で「靴屋に行ったことがないんだ。自分で靴買ったことがない」だから誰か人をやって黒のスリッポンを何足か買ってきて、と言っている。そんな子なんか、赤子の手をひねるくらい簡単だろう。

ストーンズもアラン・クラインには煮え湯を飲まされた。驚くことに彼らは1971年以前の楽曲の権利を奪われている。この事実をWSJの記事で知った。

テイラー・スウィフトも楽曲権利でイヤな目にあっている。

なぜこのようにアーティストのマネジメントで「悪いやつ」が出てくるかというと、アーティストが「世間知らず」だから。

彼らは歌や楽器演奏、作詞作曲は好きで幼い頃からやってるけれど、世の中の常識やらお金の計算やらは苦手、やったことない。
だから
マネージャーさん、全部お願い
となる。

世の中には悪いやつがいるんですよ。そこにつけこむ。

矢沢永吉えーちゃんもマネージャーにはイヤな目にあってる。
散々な目にあって、結論

曲が書けて、アレンジができて、プロデュースができて、そのうえで金の計算ができて、ビジネスのビジョンがあって、責任をちゃんととってというアーティストがいままでいなかったのなら、オレがそのいちばん最初の人間になればいい

『アー・ユー・ハッピー?』(日経BP社、p.135-136)

JOYWOW仲間にも若いミュージシャンがいる。彼らはほんらい、楽曲の制作や演奏技術の向上に自分の時間を全部使いたいはずだ。

ところがそんな彼らもお金の重力(G)からは逃れられない。
家賃、生活費、税金、食費、そして研究費もいるだろう。他のアーティストのライブ行ったりして勉強しなきゃ。

お金と芸術は地続きなんだけど、そこんとこ切れて考えることが多い。

JOYWOWがマネジメント業、始めようか。

そう思ってる。

ゼニカネのセンスがあって、計算できて、価格交渉して、契約書検討して、彼らのブランド創りやって、マーケティングして・・・

JOYWOWできるやん。

できるけど、現時点、ぼくの時間リソースが圧倒的に足りない。

そこは何かで解決するとして、アーティストに限らないなあ。
ゼニカネに疎いフリーランスとかのためのゼニカネ・マネジメント。

これ、かなりニーズありそうなんですが、どう思います?

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