「来ない」とき、どうするか
朝テレビつけたらマスターズやってる。
アメリカのゴルフ大会。
ゴルフに凝ってた広島時代、大好きで、観てた。大会を記録したビデオ、毎年借りてた。
こういう、奇跡のチップイン、リアルタイムで観た。
盛り上がって。
いつかあのコースで自分もプレイしたい。
いざアメリカに住むようになったら、起業したばかりのひよっこ、毎日を生きるのに精一杯で、ゴルフ忘れてた。
選手の年齢が出る。みんな息子の歳だ。
ぼくが熱心に観てたのが30年前になるんだなあ。
熱心に観てた頃は、選手の技能に注目してた。ドライバーどこまで飛ばすとか、グリーンまわりのウェッジの使い方、パットのうまさ。
いまは、違う。
「あ。今日はこの選手に流れが来てないな」
「来てるな」
流れを見てる。
2024年はシェフラーが圧倒的に流れに乗ってる。
そう思い、昨日のDAY3、今朝の最終日見たが、やはり-11で優勝した。
DAY3中盤まで追い上げていたモリカワは失速、DAY4さらに-4まで落とした。全英オープンを制した実力者だが、「流れ」が来なかった。
マスターズ決勝に出るくらいの選手だ、技術的なものはみなほぼ同じだろう。
でも、「流れ」がある。
何やってもうまくいく流れ。
どんなにあがいても外れる流れ。
これ、経営でも、もっというと、実生活でも同じだと思う。
そしてこの「流れ」というものは、アタマがいいとかで決まるんじゃない。
何かしら面白くない
外してばかりいる
つまらない
やる気が出ない
これ、自分がサボりたいからじゃないか
ナマケモノなんじゃないか
もっと意識高く、前向いて、バリバリやんなきゃいかんのじゃないか
みんな真面目だから、自分を責めてしまう。
違う。
流れが来てないだけ。
そういう時は、無理しない。
仕事しない。
何もしない。
外へ出かけて、空見上げる。
雑踏を歩いてみる。
書店に行く。
映画見る(見たい映画がなければ最高。見たいとは思えない映画に身を浸してみる)。
これら行動の「先」に「何かいいこと」や「啓発された結果得られる成果」なんてものを求めてはいけない。
何かを手に入れる
ことから離れる。
あるいは、こんな方法もあるかもしれない。
ケータイを、優れたものではなく
ダムフォンと呼ばれる、「あれもできない、これもできない」必要最低限のものに変える。あるいは、生活シーンに応じてSIMカードを入れ替える。
ダムフォン、一部にはブームになっていたが、どうやら本物みたいだよ、とニューヨーカー誌は記事にしている。
ダムフォン専用ECサイトも人気だ。
愛犬とのお散歩中くらい、愛犬との時間や景色を楽しもう。なのに、スマホ画面ばかり見てる人、多い。
そういう時、ダムフォンに切り替え、散歩する。
人間は水だ。
「流れが来ない」というときは、ほんらい水であるはずのものが岩になってしまっているシグナル。
ゆるめましょう。時を忘れましょう。
自然と流れが来るようになります。
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