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ビジネスが終わり、商いが始まる

「ビジネス」やってるところはこれからどんどん苦しくなるんじゃないかな。「ビジネス」というのは、「アメリカ流すげー、アメリカっぽくやったらうまくいくんじゃね? アップル最高、グーグルみたいにオレたちもなろうぜ!」というおバカ脳を指す。

アップル、ぼくは昔から好きで、1994年最初に買ったパソコンもパフォーマ575。

iMacも発売すぐ買った。

iPhone愛用してる。長く。でもね。毎年新しいのを買え、さあ買え、今すぐ買え! という姿勢は気に入らない。
商いの本来の姿勢であれば「一所懸命丁寧に真心込めて作りました。末永くご愛用ください」と言うのがスジだろう。

今これ書いてるのはMacBook Airだが、新品にした途端プリンタとつながらなくなった。何やら新しくドライバを入れないとあかんらしい。知ったこっちゃない。

さっきVAIO叩いて書類作成していたら「バージョンアップしてください」という画面が下からにょきっと出てきた。知らんがな。わしゃ、仕事してんねん。主人がオレで、君たちはあくまでサポートする側。なのにIT方面はややもすると「オレたちが主」という顔する。

某大手銀行オンラインサービスは「当行独自開発のアンチウィルスソフト、まだインストールしてないみたいだけど、早くしてね。できるだけ早くしてね」としつこい。しつこいからやらない。ここは最近なんかどんどんめんどくさい方向になってる。

某ファミリーレストランチェーンが100店舗閉店という。「インフレによるコスト増」を主たる原因としている。違う。

第一に、「関係」を築いていないし、この先築こうともしていないから。

第二に、顧客を「客単価」というレンズで、店舗スタッフを「人件費」というレンズでしか見られない貧しい世界観だから。「客単価」にせよ「人件費」にせよ、どっちのレンズも言い換えれば「コスト」だ。人をコストでしか見ることのできない経営に、未来はない。
そしてアメリカンな経営がまさにその流儀で、「ビジネス」。

「ビジネス」から、「商い」の時代が来ている。

商いは、たとえば、店舗を、「商品と現金との交換場」としか見られない貧しい「ビジネス」のレンズでは見ない。
商人と顧客が水分たっぷりに創造、クリエイションする場とする。これが商い。

そう、商いはクリエイションなんだ。
しっとりした水分を通わせることができるのは、小。小さい強みが、今後ますます重要になってくる。

こう考えてみると、「関係」を築き、耕すためのコピーは、テクニカルなものではなく、心理学になってくる。来月から始めるJOY流コピー塾WOW!(*)は「Water Brain(水分ブレーン)」を探求する必要があるね。

*マーケティング講座卒業生のみのクローズドな講座なので、一般募集はしていません

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