まさか新幹線の競合がZOOMになるとは
ビジネスの前提がコロコロ変わるビジネスサーフィンの時代になった・・・と11年前から言ってる。
どうなるかというと、次の2つが起こる。
第一に、異業種格闘技になる。思いもかけない業種の会社が「競合」になる。しかも強烈な。
たとえば、JR東海はまさか電子会議室サービスのZOOMが競合になるとは夢にも思わなかっただろう。それまでドル箱の新幹線「東京-大阪」は航空会社が競合だった。
・・・そういえば、リニアモーターカープロジェクトチームもきっとZOOMでミーティングしてるんだろうね。
「正直、(リニア)要らなくね?」
「しっ、それは言わない約束でしょ」
とか、囁き合いながら。
第二に、組織が解体する。固体だったものが液状化し、さらには気化してなくなる。
だから、東京駅前丸の内に立派な自社ビル、これは経営の足かせ以外の何ものでもなくなる。
店、なくなったよね? おもちゃ屋さん、お菓子屋さん、本屋さん・・・
そしていま、服屋さんがなくなりつつある。GAPとか、ユニクロとか、実店舗がどんどん消えてる。立地条件が悪いとかそういう話ではない。
「存在意義がなくなった」んだ。
ネットに移った。
でね。そうなるとさ、後に残るのは「会社」。
会社も、「店がなくなる」のと同じ流れで、なくなっていく。
ここでぼくがいま言ってる「会社」というのはオフィスね。
朝起きて、電車乗って、通う場所。固体としての場所。
でも、これも、テレワークが常態化したら、要らない。
もちろん、全部要らなくなることはない。
触れ合う、空気を感じる、という、人間にとって大事な部分のためにも、「人が集まる場所」としての会社オフィスは必要だ。
でも、これまでと同じ意味で、「執務するためのスペース」としての会社は、要らない。
むしろ、みんなで触れ合うのなら、空気のきれいな緑いっぱいの場所のほうが良い。
オレはニューヨークで起業し、911テロを境に日本へ戻った。
そしてオフィスをどこにしようかと考えたとき、葉山にした。
良かった。
クライアントさんや編集者とのミーティング、ビーサンで足の裏に砂を感じながらやった。
海を眺めた。
コロナはそれまで存在していたけど、オモテに出なかった兆しを明るみにし、そして加速している。
働き方、生活の仕方、そして生き方そのものもバージョンアップしようね、2.0にしようね、とアドバイスしてくれている。
クライアントへの提案も、「2.0、3.0、4.0への進化」がメインになってきた。
楽しみ!