自分が欲しいものを売る
金・土しかなかった。
今日はこれから京都イベント、明日はミーティング。火曜日から金曜日出張だ。
新刊翻訳の校正。
2005年に翻訳したものを、今回、イチから翻訳し直した。
翻訳原稿そのものはすでにあるが、でも、校正は、ひと文字ずつ噛み締めていく。原文にも当たる。
モトは昨年3月から12月までやったオンライン読書会レジュメにしたものだが、講義用と書籍用では文体が違う。
講義用は「阪本節」あってもいいが、書籍は長く残る。電子版は永久に残る。
講義は阪本を知ってる人、書籍は知らない人が目にする。
レジュメでは「アップ&ダウン」と書いてあっても、校正ゲラでそれを目にすると違和感ある。
「好調、不調」と直す。
ほかにも阪本節をいくつか変えた。敢えて残したのもある。
2005年といえば、独立自営始めてまだ6年目、経営者としては小学生だ。
2024年はそれから19年経ってる(いま気づいたが、「19年」というのはぼくの会社員生活の年月だ)。19年の間、そりゃまあ、アップ&ダウンあった。
その体験を経て、あらためて読むと、ほんと、古びてない。
その間、SNS、DX、生成AIなど、新しいものが入ってきた。入ってきたが、だからこそ、『ビジネスを育てる』にある数々の金言は、輝きを増している。
翻訳の文章というのは、「自分であって、自分でない」。
原著者ポール・ホーケンが設置した文脈・・・部屋のレイアウトとか、テイストとか・・・を、日本語に変える。ただヨコのものをタテにすればいいってもんじゃない。あくまで主役は読者だ。読者の役に立つか。読みやすいか。日本語として美しいか。
なので、いま書いているnoteやメルマガとは文体が違う。
校正ゲラというカタチで読むと、ぼく自身が最初の読者になる。
紙にしてもらったので、パソコン・スクリーンとはまた違う。
全体を俯瞰しながら、読む。
気づいた。
清々しい。
ポールの清々しさが、するする入ってくる。
気づくと、7時から17時まで10時間校正やってた。それでほぼ半分。DAY1金曜日終了。
アタマの中、『ビジネスを育てる』だけで、他のことは入ってこない。一滴も書けない。note、メルマガお休みした。
毎日、オフィス出るときはきれいに片付け、デスク上には何も置かない。
でも、「空気と緊張感の連続」が欲しいので、あえて残した。
昨日土曜朝出社したときこれ。
DAY2土曜日。
7時から始めて、気づいたら13時。終了した。担当編集者さんに校正送って完了。この後、再校が待っているが、ひと山越えた。
校正しながら、「最初の読者」として一字一句読み込み、原文も刻むように脳を通過させ、あらためて。
ビジネス、まだまだ拓くことができる。
ぼくに定年はない。
年齢、忘れることにした。
いつも今日が起業記念日と思おう。
可能性? 宇宙の広さくらい、ある。
だってアタマの中に宇宙、入るからね。
こういう気持ちにさせてくれる『ビジネスを育てる』、誰よりも自分が読んで役立った。
自分が欲しいものを売る。
これ、ビジネスの原点だね。