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誰かに喜んでもらいたい

JR大阪駅構内カフェ
モーニングセット
サンドイッチのパンがカッサカサ

サラダにはドレッシングが麺つゆレベルでどっさりしていて、野菜が浮いてる。
野菜、味しない。

オープンキッチンだから作ってくれる人が見えているのだが、彼女、これ、自分で食べたことがあるんだろうか。

某ホテル館内のパン屋さん
パンは朝いただきたいのに、開店は10:30

Threadsで誰かが言ってた。

「書店のセルフレジ、あれって、どうなの?
レジカウンターに本持っていって、カバーしてもらって、という店員さんとのやりとりが好きなのに」

カッサカササンドイッチにせよ、10:30開店パン屋にせよ、書店のセルフレジにせよ、いずれも合理的な理由があるんだろう。

いくらでも思いつく。いまここでプレゼンしろ、と言われたら一時間話せる。パワポ作れと言われたら瞬時にできる。

でもね。

商いの出発は

誰かに喜んでもらいたい

だと思うんだ。

それが「賢い選択」を重ねていくうちに、

客がガマンする領域

が増え

客の喜びが減る

そして 商い「する」方が喜ぶだろうというそろばん勘定が増える。

ところが、カッサカササンドイッチ作ったキッチンスタッフの喜びは増えてない。

経営者、というか、経営のスプレッドシート上の利益が増えているだけ。合理化の結果。

ボールペンを売っている場合、必要なのは書き味やインクの発色といったスペックだ。

しかし

モーニングセット
パン
書店での買い物

いずれも売っているのは

体験

だ。

出会い頭にハッとして喜びを感じる

この感動こそが商いの目指す姿。

飛び上がるほどの喜びを感じたあと、
スーッとして身体が透き通った感じになる

通勤途上に「ザ・昭和」な喫茶店がある。
モーニングセットが美味しい。特にゆで卵が絶品。半熟のあの度合いは職人技だ。

あまりに狭く、喫煙可能なので、コロナで足が遠のいていた。

今朝、いま書いているような内容について考えながら歩いてて、気づいたらドア開けてた。

カウンターには懐かしいご主人と奥さん、若手スタッフの顔。

同時に、タバコの煙。

一瞬躊躇したが、入ってしまった以上、今さら出るのも。

案内され、座った。ぼくのお気に入りだった席だ。

半切りのトースト2枚、何をつけるか選べる。いつも通りバターとマーマレードをお願いした。

あらためて店内を。
満席だ。

奥に陣取る男性二人。うちの一人がチェーンスモーカー、ずっと指にタバコ。
話が丸聞こえで、建設関係の話題を熱心に話してる。
隣は老夫婦。

久しぶりに齧ったトースト
ホットコーヒー
そして、ゆで卵

最高の体験でした。

お会計の時、ご主人が「久しぶりやね」と笑顔で。

「はい、また来ます」ぼくも笑顔。

これ、商いの原点じゃないですか?

まじで、また行きます。いくらタバコの煙もうもうでも。

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