売らない
マーケティング・ネオの本質は
売らない
ことにある。
『モアナと伝説の海2』
観た。
広告宣伝費めちゃくちゃかけてる。
モアナシアター
という、客席もモアナバージョンになって
シアター全体がモアナの世界
というパッケージも用意して。
コンテンツすごい。
3Dアニメはレンダリングやシミュレーション、クラウドの技術が必須なんだけど、どれも素晴らしい。
本当の波みたいだし、空間の広がり、色彩の鮮やかさ、音の深み、声優さんの歌
すべて素敵。
でも肝心のストーリーは・・・
ぼくはタオな人だからそのまま受け止めて味わうけど、一般的にはこれ、どうかなあ。
すでに日本人は、低予算、広告宣伝なしでも素晴らしい映画のあることを体験している(侍タイムスリッパー)。
湯水のごとくお金を注ぎ込み、マーケティングやりまくって、でも映画に一番必要な
「面白さ」「楽しさ」「ワクワクドキドキ」「夢」
が「これ、人によるなあ」レベルだとどうなんだろう。
『モアナ』のように「売りまくって売りまくって、売りまくって」観客得るものが少ない場合、制作ブランド(ディズニー)が何を得るかというと、「マイナス、減点」だ。
購読している某メルマガ、毎日毎号何か売ってる。
買ってくれ、買ってくれ、買ってくれ
あるいは、あるインフルエンサーのフェイスブック投稿は基本「地面師」ならぬ「自慢師」、常に何か自慢している。そしていつもクラウドファンディングを募ってる。
お金出してくれ、出してくれ、出してくれ
こういう姿勢は、長期的にブランド価値を損なう。
マーケティング・ネオ
は
売らない。
JOYWOWは実践している。
げんに今朝、最後の1席が埋まった経営者向けリアル勉強会MAIDO18(2025年5月~10月開催)、まったく売ってない。もちろん、告知しなきゃ知ってもらえないので、ブログやnoteでも案内はした。でも、売ってない。売れた。
5月13日に横浜で開くJOYWOWトークライブ&パーティ、これ書いてる時点で残席8。
スタッフの人数入れてないから、実質的には満員御礼だけど、これも売ってない。
もちろん、席数が限られているから「来て欲しい」人には個別にお声がけした。
でも、売ってない。売れた。
マーケティングに必要なのは地力(じぢから)。
ぼくが映画に通うのも、街を歩き回ってショップを見て研究しているのも、「マーケティングに必要な根っこ力=時代の空気を嗅ぎ取る力」を得るためだ。
映画は配信含めると、ほぼ毎日観てる。こうして時代の空気と呼吸合わせしてる。
プラス、数字を記録し、収支シミュレーションを欠かさない。
これはクライアントさんにもおすすめしていて、そのおかげで市場の動向について「感じていること」を数字が裏づけしてくれる効果を得ている。
ホテル・旅館
スーパー
百貨店
飲食店
業務用
ネット
などの項目についての売上を細かく一社ごとに売上数字を出し、記載し、毎月の流れを見る。
これは数学でいうところの微分であり、微分の本質は、「小さな変化が全体へ及ぼす影響を知る」。
あと、いま読んでいるデヴィッド・ボーム『On Dialogue(ダイアローグ)』で
“participatory thought” 参加型思考
というコンセプトを学んだ。
“participation”には2つの意味がある。1つは “to partake of” つまり、分かち合う。食べ物を分かち合う、喜びを、エネルギーを分かち合う。
もう1つは文字通り、「参加する」。
マーケティング・ネオの根っこにはフォーカス・マーケティングで重要視した「コミュニティ」があるが、コミュニティこそがまさに参加型思考を生み出す。
ここからまたもやダイアローグの重要性が出てくるんだけど、長くなるからまた別にしますね。
そうそう、昨日、街に出て、素敵な宝物と出会いました。
帽子。イタリアのブランドなんだって。
嬉しい。こういう副産物も、街あるきはギフトしてくれるね。