身体が辛くても、責任感や真面目さから来る気力で頑張っていた頃の話
吹奏楽部の活動には、アンサンブルという物があります。少人数でグループを作り演奏するものです。一人一人が違う旋律を担当します。
つまり、一人一人の音がとても重要で、一人でも欠けたら、音楽が成立しなくなる、緊張感のある企画になります。
娘もこれに参加しました。部活以外の時間にも、地域のセンターなどを借りて練習時間を確保してやりました。
この頃には、もうかなり今までの疲労が蓄積されており、ソファでとりあえず寝てしまう事も多く
、朝も私が必死に起こしてやっとな事も増え、親子でストレス状態でした。
アンサンブルという、一人の責任がのしかかってくる状況に、責任感の強い娘は、自分を奮い立たせて練習に行っていたと思います。
親も送迎があったりで、なかなか大変なのですが、とにかく娘の体調の方が日々気がかりで、落ち着かない毎日を過ごしていました。
12月、冬休みの直前にアンサンブルの発表当日を迎え、私は発表を聴きに行きました。
練習の成果もあり、決して下手ではないのですが、なんとなく音に勢いがないなと思ってしまいました。音から楽しさみたいな物が伝わって来ないんです。
先輩方の演奏には迷いがなく、音がシャープで、比べ物にならないほどのレベルの差を感じてしまいました。
それはまぁ仕方がないとして、無事にアンサンブルが終わった事に、私がとても安堵した事を覚えています。
娘は音楽を楽しんでいない、責任感だけでこの舞台に立ったのだろうと感じた発表会でした。
その後、また全国的にコロナ感染者が増加して、冬休みの部活は活動休止になりました。私は正直、これでしばらくは娘は部活から離れてゆっくり休む事ができるとホッとしました。
娘は部活のない冬休みの間、私が仕事に出かける8:00になってもまだ布団から出て来ない事も多かったですが、私もあまり気に留めず、部活もないしゆっくりダラダラ過ごす事を許していました。
学校から楽器を借りて帰って来ていましたが、ケースを開く事さえありませんでした…。
娘にとって、部活は義務になっているなと感じました。楽器が好きであれば、きっと家でも練習するはず。多分、みんなが楽器を借りて持って帰るから空気を読んで自分も持って帰ったけど、最初から練習する気などなかったと思います。
3学期が始まり、それと共に部活も再開されました。ここからが本当に大変な事の始まりでした…。
お読みいただきありがとうございました^^
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