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『歳だから仕方ない』は本当?
あなたが無意識に加速させている老化の現実
【「歳だから仕方がない」のワナ】
「歳だから仕方がない」——この言葉をよく耳にしませんか?
確かに、加齢に伴う変化は避けられません。しかし、同時に「まだまだできることがあるのに、自分で老化を加速させている」人が多いのも事実です。
理学療法士として多くの患者さんを見てきましたが、本当はまだ伸びしろがあるのに、諦めてしまっているケースが驚くほど多いのです。では、なぜ人は諦め老化を「早めてしまう」のでしょうか?
【なぜ人は老化を加速させるのか?】
①「過去の成功体験」に囚われている
「昔は何もしなくても元気だった」
「痛くても動けた」
そんな記憶が残っていると、「今も大丈夫」と過信しがちです。しかし、体の状態は確実に変わっています。
今と昔の体の条件が違うのに、昔のままの感覚で「何とかなる」と思ってしまい、気づいたときには手遅れになっていることが多いのです。
②「今の自分の状態」を冷静に見つめていない
「まだ大丈夫」
「自分は関係ない」
そう思っていませんか?
でも、例えば階段を上がるときに息切れする、朝起きたときに体が重い、以前より疲れやすくなった……。これらはすでに老化のサインです。
しかし、こうした変化を見過ごし、「いつの間にか動けなくなった」と後悔する人が多いのです。
③ 社会が「考えない」環境を作っている
現代は仕事などの忙しさに追われ、自分の体と向き合う時間が減っています。さらに、医学の進歩によって薬や手術で一時的に誤魔化すことができるため、「まだ大丈夫」と錯覚しがちです。
しかし、これは根本的な解決ではなく、気づかないうちに老化を加速させてしまう要因になっています。
【どうすれば「老化を加速させない」か?】
老化は止められませんが、老化のスピードを遅くすることはできます。
そのためには、まず 「自分の今の状態を冷静に見つめる習慣」 が必要です。
①「過去の自分」と比較するのをやめる
昔の自分と比べて「できなくなったこと」に落ち込むのではなく、今できることをどう伸ばすか に目を向けましょう。
例えば、
・以前は10km走れたけど、今は3kmが限界。でも3kmならまだ走れる!
・立ち上がるのが遅くなったけど、毎日スクワット10回ならできる!
こうした「今の自分にできること」に目を向けるだけで、老化のスピードを抑えることができます。
②「自分の体の現在地」を知る
・1年前と比べて、階段を上がるのがつらくなっていないか?
・体重や体脂肪率は変わっていないか?
・睡眠の質は落ちていないか?
定期的に自分の体の状態をチェックすることで、老化の進行を自覚し、早めに対策を打つことができます。
③「未来の自分」を考える
・10年後、20年後の自分がどんな生活を送りたいかをイメージしてください。
・今、何もしなければどうなるか? 逆に、少しずつでも運動や生活習慣を改善すれば、どんな未来が待っているか?
未来の自分のために「今できること」を始める意識が大切です。
【まとめ】
「老化を受け入れる」とは?
老化を受け入れるとは、今の体の変化に気づき素直に受け入れるということです。それは、諦めることではありません。ですが、今の体では、どんなことが出来て、どんなことが出来にくくなっているのか、そのことがダメではなく、ただその状態を受け入れるということです。そして、受け入れた後に、自分としては、どうなりたいか、どう在りたいか、どんな人生にしたいかということを考えていくことです。
「歳だから仕方がない」と諦めるのではなく、「今できること」を少しずつ積み重ねることで、老化のスピードは確実に遅くなります。
・あなたは、老化をどう捉え、どんな選択をしますか?
・老化を今以上に加速させたいですか?
どんな人生にするか、選ぶのは、あなた次第です。
【考えるための問いかけ】
・あなたは「歳だから仕方ない」と思って諦めていることはありますか?
・1年前の自分と比べて、変化したことは何ですか?
・10年後の自分を想像したとき、今のままで良いと思いますか?
【最後に】
このテーマについて、あなたの考えをぜひコメントで聞かせてください!
「老化のスピードを遅くするためにやっていること」や「気づいたこと」があれば、シェアしてみてくださいね。