年末年始の振り返りにおすすめ! 自分の価値創造マップを作ろうワークショップのご紹介
2024年も残すところあと数日ということになりました。
(※私がこれを書いているのが2024年の12月28日になります)
すでに最終就業日を終えて、冬休みに入っているという方も少なくないのではないかと思います。
そして、その中にはこの冬休みに2024年の振り返りや、目標設定をしようと考えている方もいるのではないかと思います。
年末年始の振り返り
年末年始の振り返りにおいては、いくつか有名な振り返りのワークがあります。
例えば、このエントリーでは5つのワークが紹介されていますが、私がこれから紹介するもの以前に、これらのワークをやるのはものすごくおすすめです。
また、上記のエントリーでも紹介されていますが、私がお世話になっている先輩が考え、紹介しているワークがまたとっても良くできているのでこれもめちゃくちゃおすすめです。
私のフェイスブックのタイムラインでは毎年のように年末になると、「一緒にこのワークをやりませんか?」と呼びかける人や、「このメンバーでこのワークに取り組みました」と声をかけている方々を目にします。もう、私周辺では相当なレベルの浸透度といった感じです。
内容も良いなと思いますが、それと同時にやり方がわかりやすく紹介されているのが良いのだろうなと思います。先ほどのエントリーに「完全マニュアル」とあるように、読むと、とても丁寧にこのワークの進め方が書いてあります。
また、4人程度で集まって行うという点で、楽しさもあり、また、それによる新たな発見要素もあり。
本当に素晴らしい実践だなと思いますし、こんなワークやエントリーを私もいつか生み出せたらと思うばかりです。
そんな中での本エントリーです。
ふと、今朝自分で振り返りを兼ねて、頭の中にあるものを書き出していたら、もしかしたら今行っている実践は、今後の年末年始の振り返りや目標設定のワークとしてとても大きな可能性を持っているのではないかと考えました。
せっかくだからと思い、今回はそんなテーマで書いてみたいと思います。
【価値創造マップとは】
価値創造マップという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
主に企業が制作しているもので、その企業が、世の中にどのようにしてどのような価値を生み出そうとしているのの全体像を記すようなものです。
ちなみに、Google検索でパッと目に入ったのでこちらの「りんかい日産建設」さんの価値創造マップを紹介してみます。
(「価値創造マップ」で検索するといろいろなものが出てくるのでぜひ見てみてもらえたらと思います。)
価値創造マップでは、このようなイメージで、左側に「どのような資本を用いるか」を書き、中心に「その資本を用いて、どのような事業活動に取り組むか」を書き、右側に「そこからどのような価値を生み出すか」を記していきます。
最終的には、ここの右側のが左側にと循環していき、生み出される価値が増幅していくと考えていきます。
こういったマップがあることで、全社員、全ステークホルダーが一丸となって事業に取り組むことができるようになります。
働く際の納得感も高まりやすく、また、取り組むべきこと、今後、注力するべきことも明らかになってきます。
このページにいくつかの会社のが紹介されているので、こちらもご参考までに。
普段は企業や組織単位で行うものですが、私、個人でも定期的に見直していることもあり、個人単位でも一度描いてみることで生まれてくるものがあるのではないかと感じています。
森本康仁の価値創造マップ(2024年-2025年)
年末年始の振り返りと目標設定で行う際のイメージが湧くようにと、私が書いたのを紹介しようと思うのですが、それ以前に、まず私が誰かがわからない方もいるかと思い、この前アップデートした自己紹介用のスライドを入れておきます。
上記にもあるように、キャリアを一貫しての大きなテーマとしては、「時代が必要とする学びの機会を作り、届ける」が挙げられますが。
その中でも2024年は、「人のきづきをくみたてる活動を通じて、株主資本主義からマルチステークホルダー資本主義へのシフトする仕組みを育てる」をパーパスに活動していました。
そして、こんなことをしている私の価値創造マップがこちらになります。
先ほど紹介した「りんかい日産建設」さんほどまでには練り込まれていませんが、私が午前中に1時間程度、2024年を振り返りながら、また2025年に向けての活動をイメージしながら、うねうね考えていたのがこのマップver1になります。これをさらに、この年末年始でアップデートしていく予定です。
作り方はほぼほぼ同じで、左側に私がもつ資本を、中心に、それをどのように価値に繋げるかを、右側にそこからどのような価値を生み出したいのかを書いています。
いつか描いていく際のポイントを列挙してみます。
miroのようなオンラインホワイトボードツールで行うのがおすすめ。(無限にサイズを調整できるし、あとからでも編集しやすいから)
目的は、振り返りと目標設定においているため、厳密でなくてもOKとする。大事なのは、全体を俯瞰し、重要な点が捉えられていること。
まずは、ひとしきり、今行っていることを書き出してみる。(上記でいうとティール色がそのボックス)
その上で、今、見えてきている可能性や兆し、今後膨らませていきたい領域を追加していく。その際、今後の挑戦領域は別の色で記入する。(上記でいうと黄緑色がそのボックス)
右と左を行ったり来たりしながら、ひたすら加筆していく。ある程度、書いていく中で、違和感を感じる点があれば、左右の位置を調整していく。
アウトカムの部分については、まず提供している価値から、さらに生み出し、広げたい価値までをイメージし、記入していく。
提供している価値を考える際にはWHATやHOWだけでなく、WHOを考えることで、また別の可能性が見えてくるのでおすすめ。(例:これまではこの人向けにこれを提供していたけれど、他にもこの人にも価値提供できることが考えられ、その場合は、この人にはさらにこういったものが提供できるかも)といったイメージ。
まずは定性面だけで十分として、具体的な目標数字の設定など、定量的な話は、その後で取り扱うこととする。
ひとしきり書けたなと思えてきたら、今度は、それの周辺に書いてみての気づき、発見を記入していく。(上記でいうと、上の部分にある吹き出しがそれ)その際の考えるポイントとしては以下のような観点が考えられる。
今、どこらへんが良い形でワークしていそうか?
書いたものを眺めて、どういった点、部分に偏りを感じたか?
どこにさらなる可能性がありそうか?今後はどこにより注力するべきか?
逆にやめた方がいい点、減らした方がいい点にはどのあたりがありそうか?
自分にとって最も大事なところ、要素はどのあたりか?
逆に周囲や社会から見て、最も期待されること、インパクトがある部分はどのあたりか?
ひとしきり気づきがかけたら、次に行動を取ることを決め、そこの色を変える(上記でいうと、ピンクの吹き出し部分が私の今後の注力ポイント)
自分の中で考えが整理できたら、それを友人や知人などに見せて、フィードバックをもらう(共感できる点、期待する点、気づけていなそうな点、アドバイスできる点、紹介できそうな人や組織などなど)
もらったフィードバックをもとに、さらに自分でアップデートを行う。
といった感じでしょうか。
今回挙げた18のポイントでは触れていませんが、ここからさらに自分自身のパーパスを考えたり、もともと持っているパーパスと擦り合わせるというワークもより発展的なものとして考えられ、それもとても良いヒントになるのではないかと思います。
そして、ざっくり時間のイメージとしては、以下になります。
個人で考える時間が1〜2時間程度、
相互にフィードバックをしあう時間が15分〜30分×2人〜4人とかで30分から1〜2時間程度
合計2〜4時間程度があれば一回りできるのではないかと思います。ペアでやっても良いし、4人グループでやっても良いしという感じでしょうか。
個人事業主や経営者などの場合は、自分の価値創造マップと、仕事の価値創造マップがほぼほぼイコールになると思いますが、会社員の方の場合は、自分個人としてだけで書くのが難しい場合があります。
その場合は、自分のマップと会社のマップとを組み合わせるようなイメージで描きながら、個人の振り返りと目標設定を行うのが良いのではないかと思います。
ただ、いずれにしても、これをやろうとすると、ある程度は(場合によってはかなりのレベルで)自分のことを俯瞰できる人や、考えを進められる人でないとやっても苦労しか生まれないという可能性も考えられます。
その場合は、個人ワークの部分を最初からインタビュー形式にし、共同作業にするという形式でも良いかもしれません。
まとめ
ということで、今回は価値創造マップを作るのを年末年始の振り返りや目標設定と合わせて行うのが良いのではないかと紹介させてもらいました。
ここ数年で、「人的資本経営」というキーワードがあちこちで聞かれるようになりましたが、自分の人生の人的資本経営を行うには、ピッタリのワークになるのではないかと思います。
この価値創造マップのワークについては、私の場合、日頃、会社の経営層やマネージャーの方々向けに提供しているものになります。
最初から考えていたわけではないのですが、今朝になって、自分の頭の中にあるものをmiroに書き出していたら、気がついたら価値創造マップのようなものが出来上がっていました。
ふとそこから、これ、もしかしたら年末年始の振り返りや目標設定の時にやってみても面白いのではないかと考え、紹介してみました。
上記で紹介している先輩が開発した振り返りワークの場合は、もう少し「個人の内面や感情にフォーカスが向いている」のと対比すると、ここで紹介しているのは、「自分と外部環境とを照らし合わせながら、どのような形で自分と社会とを回るようにデザインしていくか」というもっとシステムにフォーカスがあたったものかなと思います。
もっと全体について考えたいという方にはとても良い時間になるのではないかと思います。
やってみた方はぜひやってみての感想や発見、フィードバックをいただけますと幸いです。
最後に。
私、この年末年始は、軽井沢にある私がいるワークショップスタジオ兼自宅である「きづきくみたてハウス」にて、ひたすらこもって資料を作ったり、本を読んだり、考えを深めたりしようと考えています。
もし、このエントリーを読んで、自分もやってみたいという方がいましたら、ぜひきづきくみたてハウスまできて、一緒に考えるというのも大歓迎です。ぜひぜひお声掛けください。
誰も手をあげなかったら私は粛々と個人で作業を進めますが、もし誰かいたら、その人や人たちと時間を調整しながらワークを楽しんでいけたらと思っています。
この価値創造マップ作りワークショップについては、私が企業に提供する場合は、けっこうな費用をいただいて行っているのですが、今回は、個人向けのテストプレイを兼ねてということもあり、教材開発に協力いただけるという条件のもとで、特別に無料でお手伝いさせていただけたらと思っております笑
(※ただ、食べ物や飲み物などの持ち込みは大歓迎です。
あときづきくみたてハウスですが、常に修繕、工事しているため、修理にまつわる費用やさらなるバリューアップ・増築に向けての寄付も大歓迎です笑)
興味がある方はぜひこちらのエントリーのコメント欄や、フェイスブックの私あてにメッセージをいただけたらと思います。
また、仕事として、ぜひ自分の組織でやってほしいという方がいましたらそれはそれでご相談いただけると嬉しいです。
私のアカウントこちら
https://www.facebook.com/yasuhito.morimoto/?locale=ja_JP
ということで今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。