髙橋海人くん作詞の「Odyssey」があまりに尊くて深読みの旅をした
King&Princeが2024年10月14日にアルバム「Re:ERA」をデジタル配信しました!🎊👏
待ちに待った2人になってから2枚目のアルバムです。
実は前回のアルバムは、リード曲から、私にとってあまりにも「King&Princeとティアラだけの国」で「お守り」だったこともあり、このままこの路線を続けていくと音楽的には幅が広がって行かなくなるのでは…と懸念していました。
なので、今回のアルバムタイトル名が「Re:ERA」だと知ったとき、小躍りしたほど嬉しく思いました。
彼らは二人のKing&Princeとしての世界を構築しようとしている!!
タイトルからそれがわかったからです。
さて、以前の「Made in」のように、全曲解説したいところですが、実は状況はあの頃と大きく変わっています。
人数の話ではなく、以前よりも彼らが楽曲について、インスタライブやステーションヘッドのリスニングパーティーなどで、解説してくれる機会が増えているんです。(あの頃もしてほしかった)
ということで、私も前回と違って「気になる曲を自分なりにひも解いていく」ことにしようと思い立ちました。
まずは一番気になる曲「Odyssey」。
▲ぜひ聴きながら読んでください🎧️
配信してすぐ、歌詞を読みながら初めて聴いた時に「これはダブルミーニングがありそう、どなたが作詞したのか」と思っていたら、その作詞者はなんと髙橋海人くんではありませんか!
ステへのリスニングパーティーこの楽曲を自分たちにとっては「生々しい」と表現した彼の言葉を受けて、私は髙橋海人担として、この曲の歌詞を深読みする旅に出ることにしました。
よかったら、その旅をご一緒してください。
まず、Odysseyとは「長い冒険旅行」という意味です。これはこのアルバムのテーマである「宇宙への旅」という意味と、もうひとつ、髙橋海人くん自身が永瀬廉くんと自身との2人のことを歌ったことを公言していたので、「King&Princeとしての旅」というダブルミーニングがあることは確定ではないかと思います。
(この調子で紐解いていきます)
「The dawn will come」は和訳すると「夜明けは来るだろう(日はまた昇る)」という意味になり、「The sun will shine」は「太陽は輝くだろう」という意味になります。
日本語歌詞とつなげると「この(ぼくたちの)手から、太陽はのぼり、そして輝くだろう。はじまる予感。遠い遠い光だった」という意味になります。
King&Princeの旅と重ねるとそれは「デビューできるのかどうかわからない不安な気持ちだったけれど、それでもデビューできる予感はあった。でもそれははるか先の夢だった」という意味ではないかと考えます。過去形なのがポイントですね。Jr時代の彼らの気持ちが伝わるようです。
夜空を覆うものといえば…、そしてテレスコープ(望遠鏡)で見るものといえば、それは「星」です。宇宙でいえばそれがストレートの意味になりますが、King&Princeと重ねると「夜空を覆う奇跡(星)=ペンライト」ではないかと考えます。
「未来を覗くのは 誰かも見てるから」というのはライバル(デビューを夢見る人)は他にもたくさんいるという意味ではないでしょうか。
その中でも、「ロケットで飛び立つ空想」はデビューを叶えることを空想していることを想像できますし、「聴こえるcountdown」はそんな夢のようなデビューが決まり、そのデビュー日に近づいている胸の高鳴りを感じます。
Jrがデビューを夢見るのは当然のこと。そのデビューを迎えられるのは全員ではないんですよね…。
これは一生懸命レッスンを繰り返したことかもしれませんし、デビューをしたくても「もういいかい」「まだだよ」「もう一回」の繰り返しで、なかなかデビューできなかったことかもしれません。
「Universe」とは「宇宙」のこと。spaceとは違い「宇宙全体とその中にあるものすべて」を意味します。ダブルミーニングがあるとすればそれは「社会に出る事=デビューした後の世界」を意味するのかもしれません。そして「Universe」はKing&Princeのレコード会社「ユニバーサルミュージック」という意味もありますよね。
落書きとは「本編」ではなく、その横に走り書きするようなものです。「落書きのuniverse」とは「絵に描いた餅」のように「自分で描いたデビューした後の世界」を意味するのでは、と思いました。
そして、ここでの「届くまで」は「目標に到達するまで」の意味ではないかと思います。
まとめると、「デビューするまで、何度も繰り返し失敗して自分のものにしていく作業を繰り返した。夢見たデビューという目標に届くまで」という意味ではないかと思いました。
点と点「それはまだつながっていない」という意味があります。「パートパートのレッスンを夜な夜な日々(day by day)続けた」という意味がでてきます。
そして「震える希望=不安な心の中でも夢を描いて」という意味にとれます。「Drawing the line」は「線を引く」という意味です。
要するに「ひとつひとつのレッスンを夜な夜な行い日々を重ねた。不安な心の中でも夢が途切れないようにつながっていくように、叶うように」という意味ではないかと思います。
これだけ生々しい情景をよくぞ、こんなにきれいで美しい言葉で紡げることに、私は感動してしまいました。
メロディーやリズムも重なり、それは物語の途中であることも伝わってきます。
もしかしたら、自分たちのことを語ることによって、今現在の「Jrの人たちへのエールを贈る想い」も重ねているのかも…と思いました。
「見てみたい夢」はまだ「見ることができていないけど見たい夢」という意味だと思います。それはここまでの流れから「デビューした後の世界でさらに夢を見ること=ドームを目指す、ミリオンを目指す」とKing&Princeがデビュー時に掲げていた夢のことかもしれません。
「ファンファーレ」とは「レースがはじまる前に鼓舞するように流れる短い音楽」のことです。「もう感じるよ」ということから「もう始まろうとしていて、ワクワクしている」という意味あいにとれます。
そして「The story files so far away」とは「物語が書かれたファイルははるか遠くにある」とのこと。
「King&Princeとしてデビューしたらやりたいことがあり、そのレース(デビュー)はもうはじまろうとしている。そのKing&Princeがその後どうなったか物語完結編が書かれた本はここにはなく、はるか未来かなたにあり自分たちもまだ知らない。それは時空を超えて、たくさんの人に届いてほしい」
というKing&Princeがデビューしてからの夢について語っているのではないかと思います。
ここではドームやミリオンだけを取り上げましたが、流れから「たくさんの人に自分たちの希望を届けたい」という意味もあるような気がします。
ここで流れが変わります。今まではJr時代からデビュー前の苦悩や努力、そしてKing&Princeとしてスタートを迎える時までを歌っていました。
ですが、ここからは2人のKing&Princeの物語が始まったように思います。
「同じ未来覗いてたんだ」
髙橋海人くんは「自分だけがその夢を描いているのかと思っていたら、もう一人同じ夢を描いていた」ことを知ったのです。それは間違いなく「永瀬廉くん」のことだと思います。
3人が脱退するにあたって、二人でたくさん話し合った時に互いの描く未来がわかったのかもしれません。彼らは同じ未来を、同じ夢を見ていたことを。
髙橋海人くんは永瀬廉くんとなら、想像もできない素晴らしい未来へも行けると喜びます。「ポケット」とは「不安な時に手をしまいこむ」場所でもあり、そこから飛び出し、まばゆい(眩い)ほどの期待と希望をもって「Lift off」します。「Lift off」とは「地面からロケットが飛び立つ」こと。
同じ夢を見ていたことがわかった2人でKing&Princeとして再出発したのです。
「World Record」といえば世界記録ですが、ここでは「今までのKing&Princeの記録」を意味するのではないかと思います。
「今までのKing&Princeで叶ったミリオンやドームでのコンサートなどの記録を二人で更新したい」と話しているのではないかと思われます。
前半の歌詞ではデビュー前、あんなに不安に感じていた二人がデビューし、その後紆余曲折を経て、同じ方向を向くことにより「恐怖心はない」状態になりました。さらに、Jr時代にレッスンを重ねてきたことで、何度でも全力で努力すること、それをやり切る自信をつけたていたので「全開で何度も!」というチャレンジ精神を持つことができるようになっているように感じます。
「反骨」とは「逆風にさらされながらも立ち向かう精神」です。「Tag Match」は「プロレスなどで2人一組になり一人ずつ戦い、一人が窮地に立つとタッチして交代しもう一人が戦う戦法」です。
King&Princeは逆風であることも十分理解した上で、2人で過去の記録を打ち破るために全力で時に交代しながら戦っていく、そこに恐怖心はないと、力強い意志表示をしているように思えます。
「stand by me」は「私のそばにいて」という意味。それは髙橋海人くんから永瀬廉くんへのメッセージかもしれません。手と手、指と指の隙間がないくらい、一体になって、二人しかいないKing&Prince(シャトル)にのって、
絶対にその手を離さないでつないでいて、という髙橋海人くんの祈りのようにも聞こえます。
「Grow into one」とは和訳すると「一つになって成長する」という意味。まさに「一心同体で大きくなろう」という意味です。
永瀬廉くんも髙橋海人くんへ同じ思いを抱いているからこその、この歌詞かもしれないですね。
「絵本のようなフィナーレ」とは「めでたしめでたし」という終わりを迎えることだと思います。いろいろあったKing&Princeは、その「めでたしめでたし」を諦めそうになっていました。
「でも、ひとつになった僕ら(King&Prince)であれば、その大団円なフィナーレだって迎えられる。そして、その物語を時を超えてはるか先の未来の人たちに届けるんだ────」
「Dear my strangers」とは「親愛なる僕の見知らぬ人へ」という意味。
「その物語のフィナーレを迎えた未来に出会うファンの人たちへ」という意味のように感じます。
いかがでしたか?
壮大な宇宙の旅の歌詞に重ねて、King&Princeのこれまでと、これからの物語が刻まれているように感じました。髙橋海人くんと永瀬廉くんの強い祈りや誓いや固い意志が詰め込まれ、未来人へ向けての歌詞に、まるでKing&Princeの物語が「スターウォーズ」のような壮大な何世代も続く物語のように感じます。(髙橋海人くんはこの歌詞が今後の展開にも関係しているようなことをステへのリスニングパーティーで語っていたので、楽しみですね)
そして、この歌詞は難産だった、という髙橋海人くんは、この歌詞を分析していくとかなりこだわってネガティブに見えないような仕組みにしたり単語を選んだりしていることが強く感じられました。
不安だったことや辛かったことなどをこれだけ美しく希望に満ちた歌詞にすることができた才能に、改めて髙橋海人天才(発作で一日1回言ってます)と涙しました。
絵本のようなフィナーレを迎える時、私は年老いてヨボヨボになっているのかもしれません。ですが、King&Princeの物語を見届けるために長生きしたいと心から思いました。長生きしたい!ヨーダになりたい!
彼らの物語が、未来の見知らぬ人へ、届きますように。
※あくまでも個人見解なのでご了承ください。
▲Spotifyなどで「Re:ERA」配信中!