渋谷区民が「渋谷の地図」を描いてみた ~ゆるっと編~
こんばんは。きぜつです。
「"渋谷"の地図を、何も見ないで書いてみて」
と、妻に前触れなくお願いしてみました。
カフェの紙ナプキンに、ペンでかきかき。
こうして得られたのがこちらです。
同時に、自分も書いてみました。
それぞれ違って面白いねと言いながら、お互いの地図の個性を挙げてみます。
一番驚いたのが、妻は東の方角を上に書いていたこと。
「普段よくいる場所から渋谷駅の方向が"上"っていうイメージ」と話していました。私は地図に関わる仕事をしているので、自然と「北が上」の頭になるのですが、それはそれで色眼鏡なんだな、と思いました。
ここで、答え合わせに実際の渋谷周辺の地図を見てみます。
今回は”渋谷”というキーワードだけ地図を書いてみたので、範囲は指定していなかったのですが、渋谷区全体ってこんな感じだったんですね。これを見たうえで、もう1回それぞれの描いた地図を考察してみました。
まず、書いた地図の範囲。
妻は渋谷駅周辺とその少し北側を紙面いっぱいにズームアップして書いていました。私もだいたいその方面ですが、もう少し広範囲を書いていました。
やっぱり、普段よく歩いているエリアが範囲になるんですよねー。
2人とも、あまり山手線の内側や、渋谷駅よりも南の方面には詳しくないことが分かりますね。
次に、地図の中心に何を書いているか。
妻は渋谷109を真ん中に書いていました。理由を聞いてみると、「わからないけど小学生の頃によく来ていたからかな?」とのこと。無意識に地図の中心を思い出の場所にしているのは面白いです。
私は、特に意識はしていなかったのですが、代々木公園駅や代々木八幡駅あたりが真ん中でした。
それから、実際の位置関係とのズレはどうでしょう。
妻の地図は、施設やエリアの位置関係はだいたい一致していてすごいなと思いました。私の地図は、何となくの方向は合っていますが、例えば表参道や首都高を東西にまっすぐと思っていたり、やや認知のゆがみがあります。「至青山」は明らかに「至恵比寿」の間違いでしたね(笑)
そして2人とも、これは必然かもしれませんが、よく訪れるエリアを他に比べて拡大して描いていました。
このほか、書いている内容について。
妻は「普段、電車にあまり乗らないから、鉄道の観点がなかった」と言っていました。一方私は、渋谷駅周辺のビルや公園に疎いので「にぎやかな渋谷」とごまかしています(似た概念に妻の「渋谷ワイワイゾーン」がありますが、こちらはスクランブル交差点周辺の人が大量にいる場所かな)。
面白かったのは、2人とも円山町のラブホ街をイメージしたエリアを書いていること。なぜだろう(笑)
以上、お互いのあたまの中の渋谷の地図をゆるっと考察してみました。いつも暮らしている渋谷の街を、それぞれどんな感じで描いていたか覗くことができて楽しかったです。
あたまの中の地図は、「メンタルマップ」として地理学などで学問的に研究されているようなので、そのようなアプローチでも分析してみても面白そうです(今度やってみよう)。
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