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【分析】スタッツを見て、トップリーグをもっともっと楽しもう!

おはようございます。

昨日の記事では、トップリーグの楽しみ方をいくつか解説させていただきました。

今日は少しマニアックな楽しみ方を紹介したいと思います。

トップリーグ公式HPで、チームスタッツが見られるのをご存じでしょうか?
データをよく見てみると、各チームがどのような戦術で試合に臨んでいたのかが分かり、次戦以降の観戦がより楽しめると思います。

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※画像からHPに飛べます。詳細なスタッツが見れますね。

今回はこれらのうちから

① ボールキャリー数
② キック数
③ オフロード数
④ タックル数/勝率(成功率)

に注目し、
各チームがどんな戦術で第1節を戦ったのかを分析していきます!

以下の表にまとめました。各スタッツから、どんなことが分かるのでしょうか?
※ホンダ、三菱重工については公開されていませんでした。

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①ボールキャリー数

ボールを持って突撃した回数です。単純に多ければ多いほど、ボールをキープして攻めていた、ということになります。

多ければ良いとは限らないのが面白いところで、勝利したサントリーやトヨタは少ないですね。
これは少ない攻撃回数で効率よく得点した、ということを表しています。
また、相手に攻めさせてカウンター、という戦術をとるチームはボールキャリー数が少なくなる傾向にあります。(オールブラックスが代表例ですね!)


②キック数

キックを使うと大きくエリアを獲得できる反面、相手にボールを渡すことになるので、うまく使わないと逆にピンチを招きます。
日本ではあまりキックを使わないチームが多いように感じます。
ジェイミージャパンはキックをうまく使うことを強化のテーマにしていましたね。

キック数が多いと、ボールキャリー数が少なくなる傾向があります。


③オフロード数

こちらもジェイミージャパンが多用して話題になったプレーであるオフロード。
相手にタックルされながらボールを味方につなぐプレーです。
うまく決まると防御側は対処が困難で、一気にチャンスとなる反面、狙いすぎるとミスにつながるハイリスク・ハイリターンな戦術です。

逆に少ないチームは、堅実な攻撃を目指している、といえます。


④タックル数/勝率(成功率)

ラグビーは、基本的にボールを長く保持した方が有利になることが多いです。

タックル数が多ければ多いほどDFをする時間が長かった、ということなので、上位チームはタックル数が少なくなることが多いです。

また、タックル成功率は試合結果を左右する重要な指標になります。
これは単純に高ければ高いほどチームのDF力が高いことになります。

これらの数値に注目して、上位チームの戦術を分析してみましょう!

・パナソニック

ボールキャリー数が1位と、主導権を握って攻めたのが分かります。タックル成功率が8位(83.2%)とやや低いのが気になります
守ってカウンター戦術を大の得意にしているイメージがあったので、かなり意外な結果でしたね。
スタイルの転換を目指しているのでしょうか?次戦注目です。

・サントリー

ボールキャリー数が87回と少ないにもかかわらず70得点以上と、かなり効率よく得点できたことが分かります。
ラックによる連続攻撃のイメージが強いですが、オフロード数は3位(13回)とこちらも意外。

・神戸製鋼

神戸製鋼といえばオフロード。28回は2位以下を大きく引き離しています。その他攻撃的な数値は軒並み上位にランクイン。
ただ、ラインアウト成功率が低かった(66.7%・14位)のがNEC戦での苦戦の原因でしょうか。
次戦以降修正できるか注目です。

・トヨタ自動車

ボールキャリー数14位、キック数1位、オフロード数12位と、とっても分かりやすい、堅実な戦術をとっていますね。
エリアをきっちりとって、セットプレーから効率よく得点、とお手本のようなラグビーです。
ただ、タックル成功率が低い(79.6%)のが気がかりですね。

・東芝

ボールキャリー数3位、キック数10位、オフロード数2位と、かなり攻撃的な戦術が印象的でした。最近あまり見られなくなった、自陣からでも積極的に展開するチャレンジングなラグビーを見せてくれました。惜しくも敗れましたが、今シーズン個人的に注目です!

・ヤマハ発動機

効率的に得点する、試合巧者の印象が強いですが、データでも試合巧者ぶりが目立ちます
キックを多く使って(3位)エリアを取り、一方でタックル数は少なくなっています(13位)。成功率も高く(3位)。理想的な勝ち方といえるのではないでしょうか?




いかがでしたか?

データを眺めてみると、意外なところに気づくことも多く、より観戦が楽しめますよね!

今日、明日の第2節、各チーム戦い方を変えてくるのか。それともスタイルを貫き通すのか、目が離せませんね!


それではまた明日!



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