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【16作目】企画『あなたの記事から絵を描きます』

こんにちは、清世です。

企画『あなたの記事から絵を描きます』16作目のご紹介です。
企画詳細はこちら

1.レオンさん/【小説】紺青のズボン

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元となる記事はこちら

2.記事とレオンさんについて

記事はレオンさんが初めてお書きになった小説で、レオンさんの思想、思考が書かれています。

テーマは「個性とは何か」

本題の「個性とは何か」というテーマについてですが、個の時代だと叫ばれつつある現代において他人と違うところだけが個性と捉えられているような感覚があり、それを求めすぎて本来の自分を見失っている人が多くいるのではないかなと思います。

さらに、多くの人が自ら発信できるようになったにも関わらず成功した人や有名な人話題になっている人のやり方を真似した人が多く、あなたが発信する意味はなんなのかと思うこともあります。

(レオンさん/【紺青のズボン】エピローグ/あとがき より)

私も自分ってなんだろうと考えたり、うっかり他人と比較して悩むときもあります。そうした自分の考えを普段のnoteで書き連ねているので、レオンさんのnoteは非常に親近感を抱きました。

思考を小説にしちゃうのがすごい!

この小説では、何者でもない自分を変えたい少年と何者でもない誰かになりたい老人が同じ夜行バスに乗り、対話をしています。この対比が面白かった。

他の人も持っているであろうありふれた自分らしさでもその組み合わせによって人間の個性とは多種多様になっていくのだろう。

最近ですね、「普通ってなんだろう」という話を人としていたんです。個性とは何かの続編だなぁ…と思い出しました。

個性と普通、私は表裏一体と考えてます。

絵を描いていてそこそこ描けるだけで個性が強いとか、美大出身だから個性的なファッションがいいんじゃない?など言われます。ここでいう個性的とは、あまり人がやっていないこと、つまり「奇をてらう」

私は奇をてらう行いはあんまり好きじゃないし個性でもないと考えています。なぜなら不自然だから。肩に力が入っている気がする。

そもそも自分の歩んできた道が自分のスタンダード=普通であり、それは皆々違っていて、その違いを個性と言うならば個性も普通も一緒。

だからこそ、対話、人を知る、出会うことで自分をもっと好きになったり、もっともっと人を好きでいられるのかなあと思います。

だいぶ自分の考えを話してしまった。

レオンさんのあとがきにも哲学/対話について書かれているので是非みんな読んでね。

3.ネタ出しと制作

当初は表紙・挿絵・全体のイメージ画の3択でぼけーっと思案していました。参加表明時のコメントを振り返り「挿絵」の一言を発見したので、挿絵に決定。

自分がいちばん描きたいところを勝手にチョイス。

ネタ出し/ラフ

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4.完成/全体図

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今回はタイトル無しで。
何者かになりたいと何者でもない誰かになりたい彼らの対話の挿絵で名前を与えると世界が狭くなりそうだと思ったからです。

夜行バス内、対話のシーンです。

個性とは組み合わせ で、掛け算(×)や星の数ほど個性がある、といったイメージに。色合いは速水御舟の焔の静けさと走行中のトンネルの色を意識しました。

5.ご本人からのフィードバック

レオンさん、ご参加ありがとうございました!

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清世/画家
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