【児発・放デイ開所の記録】No5.戸建てという選択肢もあり!
地域密着の不動産屋と出会い、迅速で信頼感のある対応に感謝。それでも、物件探しは難航し、条件に合ったものを見つけるも、同業者が撤退した跡地であることに疑問を抱く。申し込みを行ったものの、最終的に他の業態が適しているという理由で不採用。再び物件探しの苦労が始まり、時間のプレッシャーが増している。
物件探しは再び振り出しに戻ってしまった。
失意の中、再度物件探しの日々に戻っていた。そうは言っても、いつも新しい物件が出てくるわけではない。とりあえず、日課のように、新着物件をチェックしているだけだ。
戸建ても候補として考えたこともあった。実際に一軒家を丸ごと児発・放デイ事業所として利用している所も多々あるため、不自然なことではない。
部屋数を確保できるため、1階部分に事務室と指導訓練室を設置し、2階部分は全て指導訓練室という扱いにもできる。1階と2階の行き来は大変かもしれないが、工夫次第で様々な使用方法が考えられる。
もし、戸建てを含めるのであれば、結構な物件数を候補とすることもできる。指導訓練室としてかなり大きな平米数を確保でき、場合のよっては駐車場付きなど魅力も多い。
しかし、気になるのは騒音である。子どもがある程度集まれば、それは結構な音が出来るものである。一軒家であれば、住宅地は避けておいた方が無難で、隣の家と近すぎるのもリスクが高い、木造は音が漏れやすいので避けたい。
戸建ての物件を見た時に、大体は住宅地の中に存在していた。良さそうな物件があれば、Googleのストリービューで周辺を見るようにしているのだが、隣との距離が1mも離れていなかったり、住宅が立ち並んでおり、音が良く響きそうなところだったり、様々なことを考えた。
その物件を選択することは簡単だが、この場所で事業を続ける以上は、近隣住民とのトラブルは出来る限り避けなければならない。
もし仮に、子どもの声が騒音ではないと法律で定められたとしても、それで解決するような問題ではない。後から入ってきたのは私達で、そこに住む人々は、外から入ってた者によって生活が乱されたと考える。
長野市の公園廃止問題のように、出て行けと言われてしまう可能性はある。
ヘイトを溜めすぎるとそれは一事業所だけの問題ではなく、児発・放デイ事業全体のイメージも損なうことにつながり、さらに居場所を無くしてしまうことにもなりかねない。
ただでさえ、本事業関連がニュースで取り上げられる時というのは、不正請求や虐待ばかりで世間的なイメージが良いとは思えない。
どんなに条件に合った良い物件であったとしても、事業を継続できなくなるようなリスクと児発・放デイ事業全体のイメージを悪化させるリスクを抱えてまで選択する勇気はない。
戸建ては選択肢から外して、物件探しを続けることにした。