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「単元」は入り口に過ぎない

たまには先生っぽい授業の記事を書きます(笑)
来月校内授業研で授業します。
まともに授業研で授業するのは3年ぶり。
大切なのは、「どんな力をつけたいか」ということに尽きる。
そうすると、入り口はなんでもいいんだよねえ。

まさかの直前に作り直し!


来週が指導案検討日です。だけど、ここに至るまでにひと悶着あって。
自分がやろうとしていた授業プランを、ほぼそのまま他学年の方がやろうと計画していたのです(笑)しかも、発覚したのが先週のこと(笑)
学年は違うけど、系統的に同じ単元。
授業研の鉄板、「面積」単元でした…orz
しかも、「いつもは最後に公式つくるけど、今回は公式を先に出して、なんでか考える授業にしようと思うんだよね…」って全く同じプラン!

夏休み中に話していて、同じ系統の単元でやることはわかってたけど、アプローチまでまさか被るなんて(驚
と、夏休み中に作っていた指導案を白紙に戻し、作り直しました(涙
正直、めちゃ凹んだけど…おかげで、思考が深まりました!

目的を見失わない

面積単元って「子どもが活躍する場面」を演出しやすくて。
図形を切り貼りしたり、友達と話し合ったり、理由を考えたり…
子どもの活動がイメージしやすいからやろうとしてました。
でも、使えなくなったなあ…と一瞬凹み…

そんな時に、ふと我に返ったのです。
この単元でやりたかったことって何?
どんな力を伸ばそうとしていたの?
それって面積じゃなきゃできないこと?
そもそも、単元/教科の枠を越えてつけたい力って?
と自問自答すること数分。

「あ、面積じゃなくてもやれるわ。」
って結論に至ったのです。
説明する力を伸ばす。構造はPREPのフレームを使う。
とにかく、関わり合ってアウトプットを増やす。
1人ではなく、みんなで解決する。
算数だけど、算数じゃない。
数字や式を使うけれど、わかりやすく説明する力や、友達と関わり合って学ぶ力を伸ばすんだ。
内容にばかりフォーカスすると、目的を見失ってしまうんですね。

本質はもっと先にある

そんなこんなで、約1週間で違う単元の指導案が完成!
アプローチしたかったこと、込めようとしていた思いは変わらない。
だから、表現の仕方が多少変わるだけで、
指導案を書く時間はそんなにかかりませんでした。
「この授業は、算数であって算数でない」
なんて文言も思わず入れてみた(笑)
内容を理解する、ということは手段に過ぎないんだよ。
本質はもっと先にあるんだよ。
そんなことが伝わっていく指導案にしていくし、
全ての授業で追究していくんだから。

教科や単元は入り口にすぎません。
本当につけたい力、伸ばしたい力にフォーカスすること。
それを教科の特性に応じて組み立てるのが授業。
教員生活10年を越えて、ようやく見えた境地。

授業の本質を捉える視点をもらった本がこちら。


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