奥村健介

ボーカルトレーナー、作詞作編曲家、楽器全般。 オリジナルミュージカル「アラバスター」…

奥村健介

ボーカルトレーナー、作詞作編曲家、楽器全般。 オリジナルミュージカル「アラバスター」「りんご」 TBS朗読劇「もうラブソングは歌えない」音楽監督 NTVドラマ「東京タラレバ娘」作詞作編曲 飯田里穂、逢田梨香子、吉武千颯etc歌唱指導 などなど。

最近の記事

Presonus Studio192 Mobile

いつも使ってるStudio Oneと同じメーカーが出してるオーディオインターフェースが、ソフトとの連携がすごいとの事で、ちょっと試しに買ってみた。 モバイルだけに片手サイズかなと思いきや、そうでもない。 上位モデルのStudio192は1Uで、こちらの幅はその3/4くらい。高さと奥行きはたぶん一緒。 2016年のモデルなだけあって、もともとお安いのにさらに中古でなんと2万円台で手に入った。 フロントパネルにはマイクプリが2基、裏にラインインが2ch、ラインアウトが4ch、加

    • 子音母音のはなし

      ボーカルトレーナー、作編曲家の奥村健介です。 日本語は表記上は必ず母音で終わります。 この「表記上は」という所に今回のポイントがあるのですが、声に出してみると意外と子音で止まってるものもあります。 すぐ上の文を声に出してみましょう。 最後、「ありまS」で終わってはいませんか? このように、流れの中だと子音のみでも違和感のないものを紹介します。 「Su」「Shi」「Tsu」「Chi」 ケースバイケースではありますが、これらに関しては母音を抜いても違和感がないときがあり

      • ボイストレーナーと言わない理由

        作編曲家、ボーカルトレーナーの奥村健介です。 今回は、僕がボイストレーナーと名乗らない理由を説明します。 ボイス=声、ということは喋るときも含む声の専門家。ということは、音楽的な知識だけではなく医学的な側面からもアプローチするイメージがあるからです。 体のどの部分がどうなるとどういう声になるか、ある程度は分かるので感覚的に伝えはしますが。 ただ、各器官の名称や働きに関して詳しくは無いので、あくまで音楽的な側面から声をみますよ、という意味でボーカルトレーナーという肩書きをつ

        • 作曲と編曲の違い

          作編曲家、ボーカルトレーナーの奥村健介です。 これまで歌について書いてきましたが、今回は作編曲についてです。タイトルにある作曲と編曲の違い。 作曲とは作曲は文字通り曲を作ること。 メインのメロディ一本だけを録るなり譜面に起こすなりすれば作曲です。 例えば誰かは忘れたけど、留守電にフフフンとだけ入れたらバンドメンバーが広げて曲にしました。作曲のクレジットは留守電に入れた彼です。 ちなみに最近はあまり見かけませんが、メロだけを作る人は、リリースされた完成系をイメージ出来てるわ

        Presonus Studio192 Mobile

          歌のリズムについて

          ボーカルトレーナー、作編曲家の奥村健介です。 前回、歌の人が疎かにしがちなリズムと和音について書きましたが、今回はその中のリズムについて掘り下げようと思います。 グルーヴというワードにしっくりくる日本語が無い(今のところノリと言われてるけどこれもイマイチ)ため、なかなかピンと来てない人がほとんどだと思います。 歌に関していえば、発声、発音のタイミングはもちろん、そこに至るまでの助走、リリースのタイミング、閉じ方、アクセントの付け方、フレージング等を総合して「グルーヴ」と

          歌のリズムについて

          歌の人が楽器をやるメリット

          ボーカルトレーナー、作編曲家の奥村健介です。 今の生徒さんは声優さんが多く、その中にはギターやピアノ等の経験者もわずかだけどいます。 その経験者とそうでない生徒さんに明らかな違いがあります。 それはリズム、和音の概念です。 音楽の三要素はリズム、メロディ、ハーモニー(和音)とされています。 その中でメロディを担当するのが歌です。 じゃあ歌の人はメロディに特化すればいいんじゃないかと思われがちですが、心を動かす音楽にするにはリズムと和音が非常に大事なファクターになってく

          歌の人が楽器をやるメリット

          歌モノの概念

          作編曲家、ボーカルトレーナーの奥村健介です。 歌を土台に劇伴制作や鍵盤やギターでのライブサポート等を経た上でのボーカルトレーニングをしてて思うこと。 俳優さんだろうが芸人さんだろうが、人前でお金をとって歌を披露する時点で、ミュージシャンです。 それを踏まえた上で歌を上手くする前に、音楽の中での歌の在り方をレッスンするようになりました。 色んな楽器がある中の1パートとして、音楽を聴衆に伝えるために歌があるということ。 つまり、歌は音楽と聴衆の間にあるものであり、あらゆる

          歌モノの概念