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サスペンス・ミステリー・スリラー映画等

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サスペンス・ミステリー・スリラー映画等 洋画の未円盤化の作品率が高めです。 主に私が視聴したことのある作品を追加しております。 (晴らしい解説や感想の投稿を勝手に拝借させて頂いて…
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#映画レビュー

ex①【ヒッチャー】に見る犯罪心理とカリスマ性、承認欲求ついて考えてみた(最終修正版←今んとこ)

実は先日「プラトーン」について書いていたところ、このバーンズ曹長のもつ雰囲気というか、ちょっと違うのだけど「ヒッチャー」のジョン・ライダーが脳裏に浮かんだ。 久しく好敵手を探し、モンスターと化した自分を殺してくれる存在を探し求めているようにも思えた。 自分に畏怖の念を抱く小動物のような存在でしかなかった、ただの若者を極限まで追い詰め、自分を殺せる存在にまで育て上げているように。 今回取り上げる「ヒッチャー」については高校生の頃にレンタルビデオで借りて、おすぎ(※注1)し

『オニオン・フィールド』80米

ジェームズ・ウッズ、 ジョン・サヴェージ 1963年3月。ロス市警の私服警官カール刑事(ジョン・サヴェージ)と キャンベル刑事は、パトロール中に不審な男たちを尋問するも、逆に男たちに拉致されてしまう。 闇夜のなか 郊外のタマネギ畑でキャンベル刑事が射殺され、カール刑事は命からがら逃げ出した。 犯人の男たちは逃亡中に逮捕され、この事件はあっけなく幕を閉じるかと思われた。 犯人の男グレッグ(ジェームズ・ウッズ)はあっけなく逮捕されるも、撃ったのは黒人のジミーだと証言。 ジ

【プロビデンス】 1977年 フランス      アラン・レネ監督作品

1977年製作/フランス 78歳の誕生日の前夜、奥深くで病魔に苦しむひとりの老作家が死の強迫観念に襲われながら、最後の力をふりしぼって構築する物語と現実を、重層的に交錯させて描く。 78歳の誕生日を迎える著名な作家クライヴは、「プロビデンス」という名の宏壮な館にその病身を横たえながら、恐らく最後となるであろう作品を思い描いていた。 「プロビデンス」とはアラン・レネ監督が本作につけた題名であるようだが、摂理というカルヴァンの予定説に基づいた意味合いもあるのであろうか。 そ