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サスペンス・ミステリー・スリラー映画等

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サスペンス・ミステリー・スリラー映画等 洋画の未円盤化の作品率が高めです。 主に私が視聴したことのある作品を追加しております。 (晴らしい解説や感想の投稿を勝手に拝借させて頂いて…
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2024年9月の記事一覧

【プロビデンス】 1977年 フランス      アラン・レネ監督作品

1977年製作/フランス 78歳の誕生日の前夜、奥深くで病魔に苦しむひとりの老作家が死の強迫観念に襲われながら、最後の力をふりしぼって構築する物語と現実を、重層的に交錯させて描く。 78歳の誕生日を迎える著名な作家クライヴは、「プロビデンス」という名の宏壮な館にその病身を横たえながら、恐らく最後となるであろう作品を思い描いていた。 「プロビデンス」とはアラン・レネ監督が本作につけた題名であるようだが、摂理というカルヴァンの予定説に基づいた意味合いもあるのであろうか。 そ

【アパートメント・ゼロ】連続殺人犯は誰?ネタバレしてても面白い!

【アパートメント・ゼロ】(88) さびれた名画座を経営する青年エイドリアンはアパートの10号室、数字も剥がれ落ち”0号室”の住民。 経済的理由でジャックというルームメイトと同居し始めた。 その頃、残忍な連続殺人事件が巷を騒がせていた。 その手口から元特殊部隊の仕業が疑われる。 ジャックは誰からも好かれる一方、エイドリアンはジャックを独占したいと考えていた。 その矢先、エイドリアンの知人で、映画館の受付を担当するクラウディアからジャックの正体が連続殺人犯である

【探偵スルース】寝取られ亭主VS金欠好青年 激突! 人格貶め合いミステリー!

当時の英国新旧2大俳優の激突二人芝居の傑作ミステリー! 【探偵スルース】(72米英) 寝取られ亭主の人気推理作家(ローレンス・オリヴィエ)。 作家の美しき妻とデキている美容師の青年(マイケル・ケイン)は恋の決着をつけに作家の邸宅を訪れた。 浪費癖ある妻への不満はあるものの、若き美容師の青年に激しい対抗心と嫉妬を燃やすが、作家はとんでもない相談を美容師の青年に持ちかけて・・。 着実に相手の弱みを突きながら、1つ失えば2つ取り戻さないと気が済まない二人。 子供じみた貴

【絶壁の彼方に】(50英) もし、手術する患者が恐怖政治の独裁者であったら‥

外科医のマーロウ医師はロンドン滞在中、独裁国であるボスニア国より招待をうけた。 自国の医師たちのために公開による手術を行って欲しいというものであった。 マーロウ医師は、その国の医学のためと、その要望をのんだ。 しかし、その手術を受ける患者が、ボスニアで恐怖政治を執っている独裁者ニバ本人であり、それは独裁国家にとって最重要機密であった・・。 しかも彼が手術後に急死してしまったことから、博士は秘密警察から命を狙われ、国内を逃げ回るはめに陥る。 政治的寓意を多分に含んだイギリ