意志力役立たず!? GRITは?
皆様、いつもありがとうございます!
今回も、成功するために役立ちそうな本を選定し、研究してみました。
今回は、心理学者が書いた成功に関する本にターゲットを絞りました。
教科書に選定したのは、以下の3冊!
ハイディ・グラント・ハルバーソン
原題:Nine Things Successful People Do Differently
木戸が訳すなら…成功した人々が行う9つのこと
アンジェラ・ダックワース
原題:Grit:The power of passion and perseverance
木戸が訳すなら…気骨:情熱と忍耐の力
(気骨とは自分の信ずることを貫こうとしどんな障害にも屈服しない意気)
余談ですが…
Grit を、Guts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の頭文字と紹介している書籍もあります。こちらは、広告代理店キャプラン・セイラー・グループのリンダ・キャプラン・セイラーさんらが書いた『Grit to Great: How Perseverance, Passion, and Pluck Take You from Ordinary to Extraordinary』で紹介されているようです。
アンジェラ・ダックワース先生の本では、やり抜く力を『ひとつの重要な目標に向かって長年の努力を続けること。』簡単に言えば、「情熱+粘り強さ=やり抜く力」とストレートに定義していて、それを計測する方法も掲載されております。
木戸は、教科書の選定条件として専門家であることを必須としているので、アンジェラ・ダックワース先生の本を今回は参考にしました。
ベンジャミン・ハーディ
原題:Willpower Doesn't Work: Discover the Hidden Keys to Success
木戸が訳すなら…意志力は働かない。成功への隠れたキーを見つけ出せ。
邦訳タイトルだけを見ると広く万人受けしそうな良いタイトルで、良くある本と思われてしまいそうです。が、原題を素直に読むとこの本が、これまでの他の本とは違う、人を惹きつける尖った内容の本であることがすぐにわかります。
いずれも心理学者が書いた書籍で、心理学の成果を使って成功するための方法を学ぶことができます。どの本も内容的には、難しい本ではないのですが、自分の中で消化するのには少し時間がかかりました。研究結果にも関わる部分なので、なぜまとめるのに時間がかかったのかに触れておきたいと思います。
3冊読了後に研究結果をまとめるのに時間がかかったのはなぜか?
今回の書籍で展開される実験結果やそこから見えた理論など個別の話は、興味深く、またそれぞれ重要なのですが、あくまで本から学び取らなければならないのは、次の問への答えです。
「どうすれば目標を確実に達成できるか?」
「どうやれば成功できるか?」
この問に対する答えを3冊の書籍から得ること。
そして、その答えの中に、今回師事した心理学者が教えてくれる理論や知識をプロットすること。こうした結論でなければ、断片的なバラバラなもののままで活用方法が見えないからです。
例えば、「目標を達成するためには、やり抜く力が重要である。」
これが結論であったなら、問への答えにはなっていないと木戸は考えています。なので、打ち立てた問に対する答えになるように、3冊からの学びと他の知識も組み合わせて答えを出す努力をしました。結果、答えを閃くのに時間がかかりました。ちなみに、「閃き」を形にしたときの不出来さにも苦しみました。
ただし、産み出すことに苦労はしたものの…結論はすごく当たり前なものになりました。よく練られたものというのは得てして、シンプルになるものなので、手応えとしては悪くないと思っています。
研究結果について
研究結果サマリは記事の最後にスライド1枚でまとめています。
今流行りのスライドは、1スライド1メッセージでしょうが、木戸のスライドは、スマホなどで学んだことを確認することを目的とした記憶の喚起ツールなので、チェックリスト形式で文字も多く少し濃い内容になっております。
そして、このサマリは、日頃から自己啓発書やビジネス書が好きな方は、このスライドだけでも、見れば理解できてしまうかと思います。が、詰め込まれた情報にストーリーをもたせることが出来るので、是非、記事を読んでから見ていただければ幸いです。また、各点検項目の中にある「?」への答えを自分なりにも考えていただけたら、負荷が高まり成長進化に役立つのではと思います。是非、チャレンジいただければと思います。
それでは、木戸の研究結果をご報告しましょう!
1.基礎・骨格
心理学という側面で『成功』=『何かを成し遂げる』を考えた時、他の成功に関する書籍と同様にある骨格(フレーム)の上に成功方法が成り立つことが確認できました。
それは、結局、特別なものではなく、おそらくロジカルシンキングなどを学ぶような方なら知っているフレームワーク(思考の道具)です。
それは…。
このスライドの通りで、心理学的側面で成功を考えるときも、「現状からあるべき姿にたどり着くために、どんな計画をたてて、実行していくか」という枠組みから、はみ出ることはありません。
とすれば…、ここから心理学がすすめる成功法則が見えてくるのではないでしょうか?
そうです。
まずは、「しっかりと計画をたてる」
そして、「鉄の意志をもってつらくてもやり遂げること!」
だから、心理学がすすめる成功法則は?
「意志力を鉄のごとく強く保ち、意志力を鉄のごとく鍛錬せよ!」です。
そんなわけはありません。
ベンジャミン・ハーディ先生はなんと言っているのでしょうか?
「意志力?役に立たねっ」
「意志力?それ、筋肉と同じで消耗すっから」
「疲れてるの?そんなで意志力はたらくわけないじゃんっ」
「眼の前に大好きなお酒やお菓子があったら、もちろん手をだすっしょ」
かくの如く仰っています。
2.意志力がつかえないなら、どうするか?
何かを成し遂げようと思った時、意志力に頼ってもうまく行かない。
認めたくない事実ですが、大部分は自分を取り囲む環境に左右される。
英雄さえも平和な片田舎の時計屋さんで生まれればきっと時計屋さんのままかもしれません。しかし、春秋戦国時代に生まれたら村一番、国一番の英雄になっていたかもしれません。また、好きなものにあふれて暮らすのは、とってもハッピーですが、お酒、ジャンクフード、異性やゲームなどに囲まれていたら、また、やりたいこととは関係のない雑用だらけの日々に忙殺されていたら…果たして、強い意志力を維持できるでしょうか。
自分にとっての大切な目標を達成するためには、誘惑や障害になる可能性のあるものは排除して、また、計画実行に集中できる環境を構築し、全力集中する。更に、計画を公言したり、投資を行って追い込むなど、計画達成を求められる高ストレスな環境を自ら作り込むというやり方が、ベンジャミン・ハーディ先生のすすめる戦略です。
環境づくりのポイントは一言 選択の余地のない環境を作りこむこと
NoteやTwitterで見かける独立起業している方々は、環境作り込みを自らやっている方々かもしれません。
3.回復も必要
とはいえ、高ストレス環境だけでは、木戸のような凡人は、すぐに病気になってしまいます。高ストレスな環境から自分を回復させる環境を作ること、つまり、強いストレスをかけつつも、消耗したら、しっかりと休むこと。これも高ストレスの環境づくりと同じく大事です。
ただし、休んでいるときであっても、『熱望する目標』や『乗り越えたい壁』というのは、きっと私達の頭から離れず、一見、休み中は目標のことを忘れていても、きっと頭の片隅には重要な目標は常に残っていたりします。
これは悪いことばかりではなく、休息中なのに、答えが突然ひらめいたり、わからなかった答えが見えてきたり、全体像が見えてきたりといった至高体験が起きることがあります。
なので、『体を休めること=Off』は、体力気力の回復だけでなく、至高体験ができるという点でもとても大事です。
木戸が今回の研究結果のまとめ方が閃いたのもまさに、何の活動もしていない時でした。休息をしっかりとることで、今の障壁を乗り越えるヒントが舞い降りてくる(至高体験をする)可能性があるということです。
なので、回復するための休みの仕組み(いつ・どこで・どんな風に)を持っておきましょう!
4.とは言え、踏み外す。
完璧な計画、完璧な環境、すべてを整えても、障害がなくなることはおそらくない、なので、自分が恐れるものを事前に予測し、それが起きたときにはどうするかを予め考えておき、そこでも自動的に軌道修正する仕組みをもつこと。
これをハイディ・グラント・ハルバーソンは、if-then プランニングと呼んでいます。
5.うまくいかないし、苦しい。
おそらく、計画の実行途中や達成への旅の途中は、うまくいかず、不快なことも多く、イライラするようなことがたくさん起きる。
しかし、それでも、現実を直視し、自分を振り返り、進化を怠らず、さらなる成長、さらなる成果を求め続ける姿勢を持つこと。
ロッククライミングの途中で、満足感と幸福感を感じていたら、落っこちます。途中は苦しくとも、乗り越えることに専念し、乗り越えた時に達成感、満足感、幸福感を得ましょう。
ただ、ドSなベンジャミン・ハーディ先生は、これに対しても、満足感は停滞への一歩といっております。過去を振り返ると満足し、次への進化をしなくなると。
なので、乗り越えた満足感はほどほどに、次の目標地点やマイルストーンを定め歩みをまた再開しましょう!
6.しかし、こんなことをどうやって続けるのか
ここで、ふと思います。計画をたてたが、実行は凄くつらいし、色々我慢しているし、なんとか先へ進んでも、また更に進まなきゃいけないし、こんな辛いのをどうやってやり抜くの?どうやり続けるの?
や・り・ぬ・く・の?
ついに、Keywordがでてきました。
重要な目標を達成するために、私達を高みへ巻き上げてくれる動力源が必要なのではないか?
リール付の竿をもった釣り師のような人が、リールをクルクルまわして、頑張る人を巻き上げてくれないと、そこにはたどり着けないのではないか?
お釈迦様がたらす蜘蛛の糸のようなものが必要なのではないか?
その動力源、釣り師、お釈迦様が、GRIT=やり抜く力です。
アンジェラ・ダックワース先生は、GRITの性能を高めるためには、関心、練習、目標、希望という4つのポイントがあると仰っています。
簡単にいえば…
①関心
挑戦していることが本当に好きでいつも考えてしまうようなこと。
②練習
挑戦していることをうまく仕組み化して生活に組み込むこと。
③目標
挑戦していることからちゃんと快楽も得られるし、他人のためにもなっているという実感があること。
④希望
挑戦していることに未来の希望、絶対にできるという思いを持っていること。
ようやく、すべての要素が出揃いました!
意志力、環境、if-thenプランニング、苦難への対処、GRIT、こうした要素の絶妙な組み合わせの上に成功があることがわかりました。
簡単にまとめましょう!
『意志力』…役に立たない。
↓
『環境』を作り込み自動で進むようにする。
①目標達成圧力のかかる環境をつくる。
②完全な回復ができる環境も持つ。
↓
とはいえ、必ず生ずる『障害』に備える。
↓
不快感やイライラ挫折に『耐える。』←辛い時の動力源はやり抜く力
GRITよ、巻き上げてくれ!
駄文にお付き合いいただきありがとうございました!
全てをプロットしたチェックリストはこちらです。是非、ご活用ください!
pdf形式は、こちら↓↓
お付き合いありがとうございました。
~皆様のお役に立てれば嬉しい隆太郎!~
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