シェアキッチンが為せること 独立したい料理人へもたらす影響
この記事では、シェアキッチンという環境が料理人に与えられる影響について考えていく。
今回のシェアキッチンとは、KitchenBASE(キッチンベース)のようなデリバリーやテイクアウトに特化したシェア型クラウドキッチンをモデルとして想定する。
【KitchenBASEについて詳しく知りたい方はこちらから】
0.はじめに
個人でお店を持つことを目標/夢としている料理人は多いだろう。しかし飲食店を個人で開業するには莫大な額のお金がかかる。
また個人で用意できる資金には限界があり、駅前などの好立地に出店することは難しいだろう。それに加えて、飲食店は廃業率が高いことでも知られている。
せっかく開業できたとしても、3年後の廃業率は7割と言われている。このように、個人の飲食店開業には多くの悩みとリスクが存在する。
そこでこのような悩みを持つ料理人に対して、シェアキッチンがどのような影響をもたらすのか考えていく。
1.シェアキッチンにはメリットがたくさんある
1-1開業コスト大幅カット
シェアキッチンの一番のメリットとして、開業コストの安さが挙げられる。通常飲食店を一から始めようと思うと、テナント費や設備費用など、全て合わせて1000万円以上かかると言われている。
しかしKitchenBASEの場合、調理設備や収納スペースに販売促進のサポートなどが揃ったシェアキッチンを月額制で提供しているため、開業にかかるコストが約95%も抑えられる。
1-2マーケティング支援
先ほど挙げた販売促進のサポートがこれだ。日々の注文から得られるデータに基づいた、料理やメニュー構成の改善ができる環境を提供。またPRや広報も運営であるKitchenBASEが行う。
1-3料理人同士のコミュニケーションの場
シェアキッチンはその名の通りキッチンをシェアするので、同じ空間にいくつかのキッチンがあり、複数の料理人と職場を共にすることになる。
KitchenBASEには4つのキッチンが完備されていて、それぞれ異なったジャンルのブランドの飲食店が入居している。シェアしていることにより他ブランドの料理人とコミュニケーションを取ることができるのが何よりの魅力かもしれない。
料理について意見を交換し合うも良し、交流を図り楽しく営業するも良し、シェアキッチンは料理人にとってとても有意義な環境と言える。
1-4立地に負けない飲食店を実現
飲食店開業時、どうしても気になるのが立地だ。同じ店でも、駅前にあるのと駅から離れた路地裏にあるのとでは、その集客力には大きな差が生まれる。
当然駅前などの人が集まる場所の地価は高く、その多くは大きな資本力を持つ大手チェーンやそのフランチャイズ店舗が独占していることだろう。
しかしKitchenBASEはもともとデリバリー専門シェアキッチンとしてオープンした(現在はテイクアウトも開始している)ので、配達可能範囲に駅周辺が入っていれば、場所はそれほど重要視されない。
よって立地に左右されず、味で大手チェーン店と勝負することができる。
2.シェアキッチンによる課題解決が開業支援につながる
これらのシェアキッチンのメリットにより、料理人が抱える悩みを解決していくことで、
「自分の店を持ちたいけど資金的にちょっと、、」「リスクを考えるとどうしても開業に踏み切れない、、」といった悩みを抱えていた料理人に開業機会を提供することができる。
また基本1人で経営していかなければならない個人経営店はどうしても閉鎖的になりがちで、悩みを相談したり、経営状況を客観的に見ることができなかったりする。
それが経営の傾きや廃業率にも繋がっている。そこを解決していくためにも、シェアキッチンは料理人にとって理想的なロールモデルになり得ると考える。
3.最後に
まだまだ料理人が抱える悩みは数多くあり、少なからず内在化しているものもあるはず。
KitchenBASEというシェアキッチンでは、これら料理人が抱える悩みに向き合って、これから一層、課題解決・支援に尽力したい。
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