クリスマスのスパイスクッキー『スペキュロス』レシピ(グルテンフリー&ヴィーガン仕様)
街がクリスマスの装いになると、食べたくなるスパイスクッキーがあります。
「スペキュロス(Spéculoos)」はベルギーやオランダ、北フランス、ドイツなどでも食べられる、シナモンやナツメグなどクリスマスのスパイスが香るバターたっぷりのクッキー。
元々は12月6日「聖ニコラの日」を祝う日に食べられていたとのこと。(オランダは12月5日らしい)ちなみに聖ニコラはサンタクロースのモデルになったと言われている聖人です。
今はクリスマス以外の時期にも食べられているけど、温かい飲み物と一緒にこのクッキーを頬張ると、からだの芯からぽかぽかしてくる感じが冬にぴったりのおやつ。
国やお店によってスパイス使いが違ったりするから、同じスペキュロスでも
味には個性が出ます。在独当時、中でも気に入ってたのはLebkuchen-Schmidt というお店の「Feinwürziger Spekulatius」
味付け食感が好みだし、かわいらしいピンク色の箱と小ぶりで食べやすいサイズ感もよいのです。ドイツへ行く際はお土産にぜひ!
2017年に遅延型グルテンアレルギー発覚、そして乳製品の中のカゼインという成分がじつは体質に合わないことが判明して以来、食べるのを我慢してきたけど、今年はグルテンフリー&動物性食品不使用のレシピを作ってみました。
バターが入っていなくても、ザクッとした食感と満足感あるコクを楽しめるクッキーに仕上がったので、本家レシピの材料では食べられない……という人はもちろん、そうではないけどヘルシーにおやつタイムを楽しみたい!という人にもオススメしたいひと品です。
それでは、レシピをご紹介!
グルテンフリー&ヴィーガン「スペキュロス」レシピ
材料 (直径6cm程の型 約15個分)
【粉類】
・玄米粉 50g
・くず粉(コーンスターチ代用OK)40g
・アーモンドパウダー 30g
・シナモン 1.5g
・オールスパイス 1.5g
・重曹 1.5g
【リキッド】
・てんさい糖(粉末タイプ)40g ※きび砂糖やココナッツシュガーでもOK
・豆乳 30g
・ピーナッツバター(無糖スムース)20g
・自然塩 ひとつまみ
・ココナッツオイル(無臭タイプ)20g
手順
⒈ ココナッツオイルを湯煎で溶かしておく。
【粉類】の材料をあわせ、アーモンドパウダーの塊がなくなるようにほぐし良く混ぜる。
⒉ 別のボウルへ、てんさい糖・豆乳・ピーナッツバター・自然塩を入れる。
⒊ ピーナッツバターがなめらかになり、てんさい糖が溶けるまで泡立て器でしっかり混ぜる。
⒋ 溶かしておいたココナッツオイルを加え、クリーミーな状態になるまで手早くしっかり混ぜ乳化させる。
乳化は水分と油分が混ざり合い、クリーミーになめらかな状態になればOK。
⒌【粉類】を加える。
ゴムべらを使い、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜあわせる。
⒍ 生地をまとめ、ラップフィルムに包む。冷凍庫で15分ほど生地を寝かせる。
※生地が柔らか過ぎると型抜きしにくいので一旦冷やします。ただ、冷やし過ぎて凍らないように注意が必要です
⒎ 冷やす時間が終了したら、生地を取り出す。
–ここで、オーブンを180度にあたためる–
生地を5-6mmほどの厚さにのばす。2枚のクッキングシートで生地を挟んだ上から麺棒で伸ばすと、キレイに仕上がり作業もしやすい。
⒏ お好きなカタチで型抜きを楽しんでください♪ (手で形を整えるのもOK!)
※型抜きの途中で生地が柔らかくなってきたら、一旦冷やすと作業しやすくなります
⒐ 天板に間隔をあけて並べ、オーブンの上段で焼く。
まずは160度で10分焼き、150度に温度を下げて8分〜12分程
カリッとするまで焼く。
※焼き加減はオーブンにより異なるので、様子を見ながら調整してください
焼きたては崩れやすいので、天板のまま粗熱を取る。粗熱が取れたらケーキクーラーに移し完全に冷ます。
完全に冷めたら密閉容器に入れ乾燥を防ぎ、3日程で食べ切ることをオススメします。焼いた当日が一番美味しい♪
ポイント
米粉でも作れますが、玄米粉の方が食感良く仕上がるので、あえて玄米粉を使っています。食物繊維の量もUP!
スパイスは、シナモン・クローブ・生姜・ナツメグ・カルダモン・胡椒・クミン・アニスなどをお好みでブレンドしていただいてもOK。
甘味料はおなかに優しいてんさい糖を使用していますが、お好みでココナッツシュガー・きび砂糖・黒糖などでもコクがあって美味しいと思います。
ピーナッツバターはスムースタイプの中でもなめらかなものが調理しやすく、焼き上がり後の口当たりも◎
出来上がったスペキュロスをお皿に並べ、ドイツ・クリスマスマーケットの
定番ドリンク「グリューワイン」と一緒にいただきました。もちろんコーヒーとの相性も◎
混ぜて焼くだけ簡単に作れるので、ヨーロッパのクリスマス気分を自宅で楽しんでみませんか?
それでは、また!
「ケの日の台所」から生まれる
日々の食事を大切に