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〈旅と食〉コペンハーゲン⑤アンティークマーケットと北欧の建築やデザイン

前回のコペンハーゲン④からだいぶ間があいてしまいましたが、デンマーク旅の続きを書いていきたいと思います。

ちなみにこの〈旅と食〉シリーズでは、訪れた場所についての内容とあわせて、ふだんグルテンフリーかつマクロビオティック(プラントベース)という、自分のカラダに一番合うと感じている食生活を中心に過ごす私の目線で、旅先の食事情についても触れています。

コペンハーゲン外食事情についての印象はこちらをどうぞ。

晴天の朝
運河沿いを歩く

旅3日目の朝、本日ひとつ目の目的地へ向かう。よく晴れていて、運河沿いを散歩するのが気持ちいい♪

Thorvaldsens Pladsアンティークマーケット

コペンハーゲン中心部、トーヴァルセン美術館の前にある広場 Bertel Thorvaldsens Plads へやってきました。「Thorvaldsens Plads Antique Market(トーヴァルセン・プラッズ・アンティークマーケット)」の開催日なのです。
※旧Gammel Strand Antique Market から名称変更した。しかし土・日の開催場所はGAMMEL STRANDとサイトに記載あり。

25年以上にわたり開催されているマーケットで、厳選された質の高いディーラーたちが、アンティークやヴィンテージの家具・食器・ジュエリー・ガラス製品・美術品など様々なアイテムを取り扱っています。

Bertel Thorvaldsens Plads
Thorvaldsens Plads Antique Market

9時ごろ到着すると、混雑している様子はなくこぢんまりとした規模感で見て周りやすそう。まだ品出し中のディーラーさんもいました。

キッチン用品や食器など

全体的にどれも美品でクオリティの高い品々が並んでいます。価格設定はややお高めです。ここでの戦利品はなかったものの、色々と見比べることで、この街での品揃えや価格の傾向を知ることができたりするので訪れてよかった。

家具やインテリア小物など

明日は別のマーケットへ行くので、そちらも楽しみです!

〈基本情報〉 
Thorvaldsens Plads Antique market
公式サイト(英語ページ):
https://www.antikmarked.com/
開催期間:5月から10月までの夏季のみ

[毎週 金曜日]
8:00 - 17:00
開催場所:Bertel Thorvaldsens Plads 2

[毎週 土曜日& 日曜日]
9:00 -16:00
開催場所:GAMMEL STRAND

広場の横を馬車と自転車が通り過ぎてゆく
クリスチャンスボー城

通称「ブラック・ダイアモンド」デンマーク王立図書館へ

1999年に建てられた「Det Kongelige Bibliotek(デンマーク王立図書館)」の新館。1906年に建てられた旧館とともに、デンマークの国立図書館であり、コペンハーゲン大学の大学図書館でもあるのです。

南アフリカ産の黒色花崗岩を外壁に用いた特徴ある外観から「Den Sorte Diamant(ブラックダイアモンド )」と呼ばれ親しまれている。デンマークの建築家集団 Schmidt Hammer Lassen(シュミット・ハマー・ラッセン)設計。
※肝心の外観を撮影しそびれるという痛恨のミス……!

2016年には国際図書館連盟(IFLA)の 「Public Library of the year award(公共図書館賞)」に選ばれていて、一度は訪れてみたかった図書館のひとつ。

開放感あるアトリウム

ガラスで覆われたアトリウムには光がふんだんに差し込み、明るくてものすごい開放感!

上からのぞくと、波のような曲線を描く各階の各階の壁も美しい。

両側をつなぐ空中通廊がいくつかあるのだけれど、いちばん上は結構高い位置にあって……私は怖くて真ん中まで行くことができず。

廊下の真ん中まで進めば、正面に広がる外の景色と波打つ壁が両側に見えて、この建物の良さをもっと感じられるはずなのです。高いところが平気な方はぜひ!

上からの景色

また、この建物は旧館とも繋がっています。行き来できる渡り廊下は3つ。この日私たちは見そびれてしまいましたが、いちばん大きな渡り廊下の天井には、デンマークの画家 Per Kirkebyの絵画があるのです。

しかし、絵画のない廊下も十分素敵だった!

新館から渡り廊下で旧館へ移動

モダンな現代から、一歩一歩タイムスリップしていくような感覚で、目の前に現れる空間の雰囲気を味わってみる。

アンティークなランプも棚も、美しく時を刻んでいることが感じられます。

旧館の様子

古いはずなのに埃っぽい古臭さみたいなものを一切感じないのは、今でも現役で活躍しているからなのでしょう。こんな素敵空間で読書したり勉強できるコペンハーゲン市民がとても羨ましい。身近な環境なら、確実に通います!

旧館の様子

北欧諸国の中では最大の図書館で、1482年デンマークで最初に出版された書籍をはじめ、これまでのデンマークにおける出版物をほぼ全て網羅しているそうです。中にはアンデルセンの直筆原稿など、貴重な書物や資料も含め大切に保管されているとのこと。

新館の地上階

図書館としての機能だけでなく、地下には演奏会などが開催されるコンサートホール、地上階にはレストランやカフェ、ブックショップなどもあります。暖かい季節は、外へ出て水辺で過ごすのも人気のよう♪

新館のカフェ

訪れる人が自由に過ごせる「市民の憩いの場」として、多くの人に愛される場所であることを感じて、次の目的地へ。

〈基本情報〉
デンマーク王立図書館
公式サイト(英語ページ):
https://www.kb.dk/en
所在地:Søren Kierkegaards Pl. 1, 1221 København K

運河沿いを歩く

デザインスタジオ 併設カフェ「Apotek 57」

カフェApotek57外観

Apotek 57は、デンマーク・コペンハーゲン発のデザインスタジオ FRAMAに併設されているカフェ。

カフェのメニューはシェフの Chiara Barla 監修。品質にこだわった季節の食材で作られる自家製の軽食・ドリンクが評判で、地域の人々にも愛される場所と聞いて気になっていた場所なのです。

11時50頃到着するとかなり賑わっていて、空席はわずか。ちょうど空いた席に入れ替わりで着席することになりました。

Apotek57のパンとドリンク

軽食にはグルテンフリーの選択肢がなかったので、わたしはカフェ・ラテを植物性ミルクでいただきました。(後ほどGFベーカリーへ行く予定!)

夫はレモンクリーム入りのデニッシュ・ペストリーとカフェ・ラテを注文。中のクリームはいくつか種類があり、Misoキャラメル味も!

店内の様子

デザインスタジオ併設だけあって、お洒落かつ心地よい雰囲気の店内。また、カフェ内ではFRAMAの食器や家具が使われているのだそう。

元薬局のスタジオ兼店舗

奥へ進むと、1878年に設立された薬局 St. Pauls Apotekの歴史的な空間が広がっています。ここは現在 FRAMA のスタジオ兼店舗で、この空間にインスパイアされて生まれたアポセカリーシリーズ St. Pauls Apothecary Collection(ハンドケア・ボディケア・ヘアケア・フレグランスなど)が並んでいるのです。

老若男女さまざまな年代の人たちが集う

〈基本情報〉
Apotek 57

公式サイト(日本語ページ):https://framacph.com/blogs/stores/apotek-57
所在地:Fredericiagade 57, 1310 København

フィン・ユール家具のショールーム「House of Finn Juhl」

House of Finn Juhl外観

House of Finn Juhl(ハウス・オブ・フィンユール)はデンマークの建築家、家具デザイナーである  Finn Juhl(フィン・ユール)の名作家具を復刻・製造しています。

コペンハーゲンのショールームは、元音楽出版社の建物を改装して2020年新たにオープンしたのです。

House of Finn Juhl内部

天井が高く広々とした空間に、家具が美しく配置されている。

理想の家を思い描きながら、1点ずつじっくり見させてもらいました。どれも素敵すぎる!

House of Finn Juhl内部
家具を近くから見学も可能

〈基本情報〉
House of Finn Juhl

公式サイト(英語ページ):https://finnjuhl.com/
所在地:Gothersgade 9, 1123 København

※見学希望の際は事前に連絡を取ると確実です
連絡先
showroom@finnjuhl.com / +45 70 27 71 01

デンマークのインテリアブランド「HAY」本店 HAY House

HAY House入口

お次は、デンマークのインテリアプロダクトブランド「HAY」の本店へやってきました。

HAY Houseフロアへ続く廊下

フロアを広々と使って全体的なコーディネートを提案しているのでイメージしやすい。

HAY House店内の様子

店内に上へ続くアンティークな階段もありました。

HAY House店内に味ある階段

こちらのコーディネートも素敵。

HAY House店内コーディネート

ロンドンから行ったので、LIBERTYとのコラボ商品が気になる。

HAYとLIBERTYコラボ商品

HAYらしいポップなデザインのデコレーションアイテムやステーショナリーなども充実していて、店内を巡るだけでも楽しい。

〈基本情報〉
HAY House

公式サイト(英語):https://hay.dk/
所在地:Østergade 61, 2, 1100 København

デンマークのオープンサンド「スモーブロー」@Aamanns Deli & Takeaway

Aamanns Deli & Takeaway外観

お腹が空いたので軽食タイム。

前日のスモーブローと食べ比べをしてみたく、やってきたのは高級レストラン「アーマンズ」の姉妹店「Aamanns Deli & Takeaway」。気軽に本格的なスモーブローを楽しめるデリとして人気のお店です。

このカウンターで注文する

店内のカウンターで注文。中の席で食べることもできるし、持ち帰り用に包んでもらうこともできます。お店の外にも少し席があったので、私たちはそこでいただくことに。

グルテンフリー&プラントベース
のスモーブロー

メニューは様々な選択肢があって、伝統的なスタイルのものから、お肉やお魚を使うメニューはもちろん、ヴィーガンやベジタリアン対応のものもあります。また、パンはリクエストすればグルテンフリー仕様に変更してくれる。

卵のスモーブロー
夫用は通常のパンで注文

おすすめの量は一人3ピースとのことですが、1ピースから注文できるので調整しやすい。一見小ぶりでも、ずっしりと詰まったパンなのでお腹には溜まります。

このあと、この近くにあるパン屋さんへ行くので軽めにひとつ食べて、お次へ移動。

〈基本情報〉
Aamanns Deli & Takeaway | Østerbro
公式サイト(英語ページ):
https://aamanns.dk/en/restaurant/oesterbro/
所在地:Øster Farimagsgade 10, 2100 København Ø

※デリはコペンハーゲン市内に2店舗あります

グルテンフリー専門ベーカリー「H.U.G Bageri」

グルテンフリー専門ベーカリー
H.U.G Bageri外観

楽しみにしていたグルテンフリー専門ベーカリー「H.U.G Bageri」へやってきました!

人気のようでテラス席は満席です。

グルテンフリー専門ベーカリー「H.U.G Bageri」店内の様子

日常的な主食用のパンをはじめ、デニッシュ・ペストリーやケーキまで、種類豊富なラインナップ!先ほどお野菜たっぷりのスモーブローを食べたので、ここではデザート代わりに甘いパンを選びました。(一部ヴィーガンの選択肢もアリ)

席は空かなそうなので、近くの公園まで移動しピクニック。

パンを持って森のような小道を進む

芝生に座っていただきます♪

シナモンロールも、ポピーシードたっぷりマジパンフィリングのパン(ティビアキス)も美味しかった!しかも甘すぎず◎

H.U.G Bageriで購入した
ティビアキスとシナモンロール

次またコペンハーゲンを訪れる際は、必ずリピートしたいお店です!

〈基本情報〉
H.U.G Bageri

公式サイト(デンマーク語のみのよう):https://hugbageri.dk/
所在地:Øster Farimagsgade 20, 2100 København

※ベーカリー建替えのため休業2024年9月9日〜19日、WEBSHOP休業9月4日〜10月1日頃、新ウェブサイトは準備中、との情報あり。

コペンハーゲンのアンティーク通り「Ravnsborggade」へ

Ravnsborggade通り

北欧アンティーク/ヴィンテージ好きとしては訪れてみたい場所、Nørrebro地区にある Ravnsborggade通りへやってきました。食器・家具・インテリアなど、様々なアイテムを扱うショップが集まっていて「コペンハーゲンのアンティーク通り」として知られています。

Ravnsborggadeのアンティークショップ

アンティークショップは事前に確認して訪れても、営業時間どおり営業していない場合もあります。もし、当てが外れてしまった場合でも、その時に開いていて気になるお店に入り、じっくり宝探しに集中するスタイルで楽しみます。

Ravnsborggadeのアンティークショップ

年4回開催されるという蚤の市も是非訪れてみたい!

〈基本情報〉
Nørreport 駅から徒歩15分ほど Ravnsborggade通り

モダンな都市公園 「Superkilen」

夫の希望でユニークな公園を訪れました。2012年6月に完成した Superkilen(スーパーキーレン)は、60以上の様々な国の人々が暮らすこのエリアが抱える問題を解決することを目指して作られた場所なのです。

ブラック・マーケット丘の上から

この公園の特徴は、総面積約3万平方メートルもの広さを「レッド・スクエア」「ブラック・マーケット」「グリーン・パーク」の3つの主要エリアに分け構成しています。

奥に見えるのが日本のタコすべり台
子どもたちが楽しそうに遊んでいる

公園内に設置されているオブジェは、アフガニスタンのブランコ、アルゼンチンのバーベキューグリル、ブラジルのベンチ、モロッコの噴水、イギリスのゴミ箱、日本からはタコの滑り台など、地域住民の意見を反映した108種類もの工芸品を世界から集め設置することで、民族的多様性を表現しているのだそう。

なお、各アイテムには、デンマーク語とその国の言語で書かれた説明プレートが設置されています。

イギリスのゴミ箱も発見!

異なる文化を否定したり排除しようとするのではなく、社会問題を解決するためのデザインを考え、住民同士が多様な文化を受け入れやすい環境を作ったり、互いの交流を促すために開かれた場所を提供していることが素晴らしい。

〈基本情報〉
Superkilen
所在地:
Nørrebrogade 210, 2200 København


たくさん歩いてお腹が減ってきたので、コペンハーゲン中心部へ戻ります。

今夜は特にお店を決めていなくて……
夫が覗いてみたいとチェックしていたデザイン・ラボ  SPACE10 の所在地がちょうど、「Kødbyen」という元・精肉工場地区をリノベーションした人気のグルメエリアとの情報を見て、ウォークインでも入れるお店があるか行ってみることにしました。

SPACE10 の前の通り
精肉工場跡地は広い!
Kødbyenにはたくさんの飲食店が入っている

金曜日の夜ということもあり、どこのお店も想像していた以上の混雑ぶり!すんなり入れそうになかったので、別の場所でお店を探すことにしました。

次回はしっかり予約をして楽しんでみたい場所リストに追加!

Kødbyen のグルメ情報→「Where to eat in The Meatpacking District

困った時のアジア飯!タイ料理レストラン「Ban Gaw」

レストランを探して歩いていると、とても賑わっているタイ料理レストランの前を通りかかりました。デンマーク料理が続いていたので、そろそろお米を食べるのもいいな!と思い空席確認。入口で少し待ちましたが、案内してもらえました。

店員の皆さんがとても親切で、グルテンフリーのリクエストにも快く対応してくれました。
⚠︎コンタミの可能性はあるかと。アレルギーなど心配な方は注文時に要確認で!

ベジタリアンフレンドリー、ヴィーガンオプションもアリ。

Ban Gawのトムヤムクン
Ban Gawのタイカレーとパッタイ

注文したお料理は、どれもとてもおいしかった!異国の地ではアジアごはんが癒しです♪

〈基本情報〉
Ban Gaw

公式サイト(英語ページ):https://bangaw.dk/en/
所在地:Vesterbrogade 122, 1620 København V

※この記事は2023年9月8日滞在当時の情報に、2024年9月現在の情報を加え執筆しています。

次回は旅4日目 コペンハーゲン⑥をお届けします。お楽しみに!

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