きたもっく 百年PRESS

浅間北麓で事業を興して25年。自然に従う生き方をベースに、自然や人との関係性を再生する…

きたもっく 百年PRESS

浅間北麓で事業を興して25年。自然に従う生き方をベースに、自然や人との関係性を再生することで循環型事業を構築しています。キャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」、地域林業、生はちみつ「百蜜」を生産しています。https://kitamoc.com/

最近の記事

キタコレ#5 百∞蜜

きたもっくグッドデザインコレクション「キタコレ」きたもっくのグッドデザインコレクション、略して『キタコレ』を紹介する企画。 #5は、はちみつ界・養蜂界の両面からの新境地を目指す「百∞蜜」をご紹介します。 ー百年よりももっと先までこの美しい自然を守りたい そんな思いを込めて名付けられ、2019年より販売を開始した「百蜜(ももみつ)」。採蜜地探し、圃場整備、養蜂、蜜絞り、瓶詰めまでを自社で行う。ミツバチが飛び交った風景がそのまま味わえる「蜂蜜」本来の特性を生かして、地域ごとに

    • ミシマ社とキャンプ場が 本との新しい出会いの場をつくる

      Sweetgrassで、出版社「ミシマ社」とのブックフェアを開催している。ミシマ社にとっても、おそらく他出版社にとっても、キャンプ場でのブックフェアは初めての試みだ。 Sweetgrassは年間10万人の宿泊者が訪れる日本でも有数のキャンプ場だが、きたもっくはSweetgrassを非日常を楽しむアウトドアレジャー施設の枠では捉えていない。時には厳しさも見せる自然の中で、自分たちの手で寝る場所を構え、暖と明かりをとり、食事をつくる。その過程で明確になる、自分にとって”本当に大

      • 木の表現力がもくもく広がった「狼煙コテージ」

        Sweetgrassにオープンした「狼煙コテージ」は、きたもっくにとって転機となる宿泊施設である。 ー私たちの山の木を、私たちの手でコテージに 5年前は途方もなく思えた夢が叶い、伐採から製材・乾燥・加工・建設までを自社で貫徹した初の建築物となった。 それぞれの工程に、並々ならぬ技術と設備を要する「木の道」。 その最後のピースとなったのは、巨大な製材機である。 木というものは、根本が太く、先が細い。つまり円柱ではなく円錐形。 さらには曲がりや節があるので、真っ平らに

        • 思わず触りたくなるほど、カワイイ-ドア

          きたもっくコレクション第4弾は、思わず触りたくなるほど、カワイイ-ドア! 「カワイイ」って、「好き」とか「いいね」とか、ポジティブな感情がたくさん込められる言葉ですよね。 そんな「カワイイ」があふれる、ドアのお話です。 すぐ隣にいる、美しい生き物たち きたかるでは、鹿や猪、狐などの野生動物はとても身近な存在だ。 それでも夜道で見かけたり、足跡や食痕を見つける程度。 まじまじと観察したり、触れる距離に近づけることはまずない。 食害をもたらす鹿は「有害鳥獣」として「駆

        キタコレ#5 百∞蜜

          GREENSEED軽井沢に石窯を納品

          焚き火や薪ストーブだけでなく、料理の世界にも広がってきた「薪火」。きたもっくでは、薪の配達や設置後のメンテナンスも可能な範囲を商圏として、石窯の設置も行う。 2021年暮れに、薪ストーブや薪火による本格石窯を設置したのは「GREENSEED軽井沢」。ラグジュアリーなホテルやレストランの多い軽井沢町追分地区に開業したコンドミニアムで、自然と宿泊を組み合わせた軽井沢らしい「暮らし体験」で人気を博し、予約の取れないレストラン「Naz」も併設する。 導入したのはフランス製の高級石

          GREENSEED軽井沢に石窯を納品

          TAKIVIVAで(公社)国土緑化推進機構による企業研修研究会を開催

          (公社)国土緑化推進機構による「森林等を活用したSDGs時代の企業研修研究会」がTAKIVIVAで開催された。 コロナ禍による働き方の多様化や、VUCAの時代を迎え組織や企業経営の柔軟さが求められる中、国土の7割を占める森林を活用した企業研修が注目されている。2019年に林野庁・国土緑化推進機構が提唱した 「森林サービス産業」は、サービス産業という形での森林空間活用を提案し、広く国民の利用を促進するものだ。これまでは健康経営の領域が中心に理論・方法論の整理がなされてきたが、

          TAKIVIVAで(公社)国土緑化推進機構による企業研修研究会を開催

          北軽井沢小学校で自然と人の関わりをテーマに授業

          地元の北軽井沢小学校で、総合学習の一環としてきたもっくによる特別授業が行われた。小学校3年生に向けて、北軽井沢の自然の特徴やきたもっくが地域でどんな仕事をしているのか、子どもたちにも身近な木や蜂蜜を交えて話をした。 授業では、1本の木がどんな活用をされているのかをクイズ形式で出題。焚き火や薪ストーブで使う薪としてはもちろん、建物や家具になり、細かくチップになって北軽井沢の中心産業のひとつである酪農では牛の寝床に、牛糞と混ぜて高原野菜を育てる堆肥としても使われる。さらに、その

          北軽井沢小学校で自然と人の関わりをテーマに授業

          キタコレ#3 八百

          きたもっくのグッドデザインコレクション、略して『キタコレ』を紹介する企画。 #3は、地域の新しいシンボルを目指して作った蜂蜜酒「八百 -YAO-」です。 地元の素材・地元の酒蔵で紡ぐ地域活性 八ッ場ダムへの道すがら、国道から少し外れたところにあるダムのほとりに、縁あってお借りしている養蜂圃場がある。5月、春から夏へ季節を流すように吹く優しい風の中採れたトチの蜜は、その風景そのもの、軽やか・穏やか・爽やか三拍子揃った美味しさで人気を集めた。 このはちみつをもっと多くの人

          長野原町との農林福連携 はじめの一歩

          長野原町内にある障害福祉サービス事業所の利用者が週2回、キャンプ場SweetGrassで働いている。週によって人数やメンツは変わるが、2〜3名+指導員数名で、決めおいた宿泊施設を掃除する。長野原町ときたもっくの包括連携協定をきっかけに、手探りながら福祉との連携を始めた。 SweetGrassにとって清掃とは、来場者アンケートでも常に高評価を受け、スタッフ全員が誇る業務だ。一般の清掃業者と比べても高レベルが求められ、筋肉痛になるほどのハードワーク、かつ、制限時間内に終わらせる

          長野原町との農林福連携 はじめの一歩

          多摩美術大学「TCL」で きたもっくによる講義

          多摩美術大学が社会人に向けて行うデザイン経営講座「Tama Art University Creative Leadership Program(TCL)」で、きたもっくによる講義が行われた。 TCLはデザイン経営をビジネスに実装する講座としてスタート。「デザイン」は今までデザイナーなど一部の人のモノだという誤解によって、ビジネスの可能性が損なわれてきた。今、世界をリードするエクセレントカンパニーでは、デザインやクリエイティブを担当する役員(CDOやCCO)を配置する動きが

          多摩美術大学「TCL」で きたもっくによる講義

          信州大学「ローカル・イノベーター養成コース」のゼミ合宿を TAKIVIVAで開催

          信州大学の全学横断特別教育プログラムのひとつ「ローカル・イノベーター養成コース」のゼミ合宿が、コロナ対策を万全に施し、過ごし方の細かい部分まで配慮してTAKIVIVAで開催された。 このプログラムは学部、学年を超え、実社会の中で「地域」の未来を考える力や、実践に必要な力を学ぶ信州大学独自の特別教育プログラムであり、地域の先進的な取り組みを行う人達からリアルな課題を学びながら様々なスキルを磨くことができるものだ。 初日、きたもっくの事業概要や根幹にある思想、哲学を共有すると

          信州大学「ローカル・イノベーター養成コース」のゼミ合宿を TAKIVIVAで開催

          キタコレ #2 あさまの薪

          きたもっくのグッドデザインコレクション、略して『キタコレ』を紹介する企画。 #2は、キャンプ場や地域の暮らしを支えるのに欠かせない「薪」です。 きたもっく全ての事業を支える、循環型事業の核となるプロダクトデザイン 冬の北軽井沢の厳しい寒さを楽しみに変え、キャンプ場や地域の暮らしを支えるのに欠かせないのが「薪」だ。 きたもっくの薪は、自社山林の二度上山で伐採された木や回収した地域残材から作られる。「薪」と一言で言っても、ナラなどの広葉樹は火持ちがよく、カラマツなどの針葉

          キタコレ #2 あさまの薪

          除雪作業に見る きたもっくの素

          雪が数センチ積もれば、不慣れな人は往生する。北軽井沢の冷え込みは時として札幌にも勝るが、積雪量は多くない。10〜20センチ程の積雪が、12月から4月まで(年によっては5月の連休頃まで)見られる。豪雪地帯のような積もり方はしないが、除雪は欠かすことができない。 それを担うのがフィールド事業部の「維持管理チーム」だ。彼らは人々が起き出す前の、まだ暗い時間帯に出勤する。困る人がいないように雪をかいて、道路を整備する。日常の維持は、言うは易し行うは難し。不便を感じずに過ごせるという

          除雪作業に見る きたもっくの素

          きたもっくが誇るグッドデザイン1号は、伝説のタープ!?

          きたもっくコレクション(キタコレ)とは 2021年、きたもっくは「グッドデザイン金賞」を受賞しました。対象となったのは、きたもっくの山を起点に循環する事業モデル全体。 形あるものじゃなくて、まるで生き物のようにグニャグニャした集団が、「良いデザイン」として認められたことは、私たちにとっても嬉しい驚きでした。 もちろん、形ある素敵なデザイン、建物やロゴなど目に見えるクリエイティブもたくさんあります。 そんなきたもっくのデザイン・コレクション、略して「キタコレ」をご紹介する

          きたもっくが誇るグッドデザイン1号は、伝説のタープ!?

          長野原町と包括連携協定を締結

          2021年12月24日、きたもっくは長野原町と包括連携協定を締結した。長野原町が地域内の民間企業と協定を結ぶのはきたもっくが初めてとなる。 荒涼とした浅間山北麓の大地に木を植えてから30年。目の前で繰りひろげられるシーンに愚直に向き合い続け、フィールド事業、地域資源価値化事業と歩みを進めてきた。そして、ここ数年は“地域未来創造事業体”のカタチを模索している。 「意味のある公民連携とは?」「地域にひらくとは?」 その一つの解が、この地域だからこそ成立する新産業を興すこと、

          長野原町と包括連携協定を締結

          焚火を囲むミーティング施設「TAKIVIVA(タキビバ)」で、商工組合中央金庫が中小企業に向けて提供する「幸せデザインワークショップ」を開催

          きたもっくは、株式会社商工組合中央金庫とTAKIVIVA事業において業務提携契約を締結した。焚火を囲み、本音で話し合える場を提供する宿泊型ミーティング施設「TAKIVIVA」で、全国の中小企業とのネットワークをもつ商工組合中央金庫が提供する「幸せデザインワークショップ」を開催し、会社の未来を語り合い、幸せな会社を創造する機会を提供する。 TAKIVIVAは、企業をはじめとした様々なコミュニティが活力を再生するための場づくり、をテーマにした宿泊型ミーティング施設だ。”焚火”の

          焚火を囲むミーティング施設「TAKIVIVA(タキビバ)」で、商工組合中央金庫が中小企業に向けて提供する「幸せデザインワークショップ」を開催