きたもっくが誇るグッドデザイン1号は、伝説のタープ!?
きたもっくコレクション(キタコレ)とは
2021年、きたもっくは「グッドデザイン金賞」を受賞しました。対象となったのは、きたもっくの山を起点に循環する事業モデル全体。
形あるものじゃなくて、まるで生き物のようにグニャグニャした集団が、「良いデザイン」として認められたことは、私たちにとっても嬉しい驚きでした。
もちろん、形ある素敵なデザイン、建物やロゴなど目に見えるクリエイティブもたくさんあります。
そんなきたもっくのデザイン・コレクション、略して「キタコレ」をご紹介する新企画です。
きたもっくが誇る、グッドデザイン1号
スウィートグラス・キャンプ場の奥、林間エリアに佇む常設タープ。
平面はシンプルな正方形だが、柱に高低差をつけることで、羽を広げたようなダイナミックなシルエットを実現。見る角度で形を変える優美さと、積雪にも耐える堅牢さをあわせ持つ。
何より10年以上の間、ニーズにあわせて変化してきた「しなやかさ」が、グッドデザイン1号たる所以である。
2011年に「ハンターテントキャビン」の付属として誕生するが、5年後に母屋が引退。
タープ付きテントサイトにシフトチェンジし、風除け幕を取り付けたり、浅間石の炉を掘りこんだり。
宿泊料金に薪代をインクルードし、焚火が思う存分楽しめる「狼煙(のろし)サイト」と銘打つと、たちまち人気区画へ。2021年からは薪ストーブを冬期のみ常設し、冬キャンプ需要の高まりに応える。
食材やレンタル品までセットになった、ビギナー向けの「冬の宿泊パック」も好評だ。
受け継がれる、SGスピリット
ツートンカラーが森に映える風除け幕は、FLARE TENTさんのオリジナル。焚火が爆ぜた穴やほつれにリペアを重ねて、味わいがましていく。
今年の春には、狼煙タープが付属した新コテージも計画中だ。その名も「狼煙コテージ」
敷地は、旧「ダイニングコテージ」。狼煙タープと同じく、ツリーハウス作家の稲垣豊さんが手がけた。
タープのデザインは、まったく悩まなかったと笑い、現在の活躍に驚く。
彼が心血を注いだダイニングコテージの跡地に、次世代の狼煙タープが生まれ変わる。不思議な巡りあわせに、時代を越えて受け継がれるものを感じた。
名称 │ 狼煙タープ
タイプ │ フィールドデザイン
事業地 │ スウィートグラス
誕生年 │ 2011年
大きさ │ w)2.6 d)2.6 h)2.1m
価格 │ 宿泊費:8,800円〜(※狼煙サイトとして)
初期デザイン・制作 │ 稲垣豊(Forest Works)