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掛軸 二十六幅目から三十幅目
二十六幅目 一口吸尽西江水
この言葉は、『馬祖語録』『龐居士語録』『法演禪師語録』など、様々な典籍にあります。
「万法と侶たらざる者、是れなん人』と問われ、「西江の水を一口で飲み尽したらいってやろう」と答えます。
「森羅万象と離れた存在とは?」
「西江とは大きな川であり、その川の水を飲み尽くすことができたら教える。」
ということです。
これは絶対無理な事です。
西江だけではなく、宇宙全体
掛軸 二十一幅目から二十五幅目
二十一幅目 語尽山雲海月情
山の情、雲の情、海の情、月の情、親しい者同士が、心情、心境の全てを語り尽くす様子です。
心無い書き込みで、人の心を傷付けるニュースを耳にします。心情のありったけを語り尽くす事は、ネット上ではできませんね。
二十二幅目 無心
無の心です。
心が無いのではなく、無の心です。
二十三幅目 白雲抱幽石
寒山詩の一節で、
庭際何所有 白雲抱幽石
とある。
庭先には何
掛軸 十一幅目から十五幅目
十一幅目 山色清浄身
蘇東坡(そとうば)の句に
溪聲便是廣長舌 (けいせいすなわちこれこうちょうぜつ)
山色豈非清淨身
「さんしょくあにせいじょうしんあらざらんや)
夜來八萬四千偈 (やらいはちまんよんせんげ)
他日如何舉似人
(たじついかんかひとにこじせん)
とあります。
渓川のせせらぎからも説法の声が聞こえてくる。
山肌の彩りは清らかな仏の身体の姿である。
夜どうし八万四千の経を唱える続け