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ここにいます、「自然な樹形」のイチョウ

だれかと会話していて、
「自然樹形の木が」
と、もし言われたら、
どんな形の木を思い浮かべながら、
お話を聞かれるでしょうか?

ディテールが気になる方だと、
「自然な樹形」と「自然樹形」は
同じもの? 違うもの?
という疑問が湧くかもしれませんね。

もし違いがあるとすれば、どこに?
という疑問も、ありそうです。

だいぶ前のことですが、
「自然樹形」とは、
自然に見えるように
剪定された樹木(庭木)のことをいう、
という定義(説明)を聞いて、
ちょっとおどろきました。

「自然風」に切ることで、
木が「自然」な形になる?

なんだか不思議に感じますが、
いかがでしょう?

で、今、あらためて
「自然樹形」で検索してみると、
イラストや動画が、どっさり出てきます。

たぶん、多くの人が、
「木」に関心をもたれるときに
気になるのは、「形」なのだな、
と思いました。

で、ネット上にある
いろんな方の「自然樹形」の説明を
読ませてもらって、
1つ、はっきりしたこと。

人間の思う「自然樹形」と
樹木の思う「自然樹形」とは
ほとんどの場合、別物であろう、
ということ。

人が木に美しさを求めるとき、
たぶん、それは、
人間の、自分の好みの「美しさ」。

知らず知らずのうちに、
自分(たち)が基準になっている、
そのことに気づけるか?

例えば、先のクイズでも
身の回りにあれば
会いに行くことをおすすめしたイチョウ。

目に入りやすい街路樹は、
円錐形の樹形のことが多いと思います。

その姿を見慣れた人も多いので
イチョウの「自然な樹形」は円錐形と思っていた、
というお話もよく聞きます。

好きなように、のびのびと
枝を伸ばすままに任せておくと、
枝葉の着いた部分は、
丸かったり、楕円だったり、
時には「うちわの形」と言われる形になります。

それを聞いて、
ビックリ!という反応を目にすることも。

そんなときは。
神社のご神木や、お寺の立派な木がお近くにあれば、
見に行ってほしいと思います。

そして、見上げてみて下さい。

この記事の見出し画像のイチョウは、
国の天然記念物ですが、
遠くから見ると、きれいにまん丸で
あまりに大きすぎて、
この規格の写真には収まりきれません…

「自然樹形」と「自然な(ありのままに近い)樹形」。
よく似た表現ですが、違いは知っておきたい気がします。

まるで、自然食品のラベルを見るときみたいですが、
思い違いのないよう、注意深く、じっくりと見て。





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