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その美しさは誰のため?何のため?

最近、美容整形をしたものの
健康や何かしらに問題が生じている、
というニュースをよく目にする気がします。

これを見ると、
人間も木も一緒だなあ、
と感じます。

というのも。

木の健康にも、問題が生じることが(多々)あります。

具体的に言うと、
枝が枯れたり葉が落葉したりして
体調不良になっている。
で、しばらくはそっとしておきたい、
という状態の木がいます。

ですが、「木というもの」は、これが美しい形、
という理想や好みがあったりする場合、
形を作るために剪定したい、
と言われることが少なくないです。

今はそんな余裕がないくらいの体調不良なのだけど…

そんなときは、
もう少し元気になるまで待ってほしい、
とお願いするのも、私たち樹木医の役目です。

健やさと美しさ。
この両立がなかなかに難しいのは
木も人も一緒?

そして思うこと。

美しいのは、本人にとってもうれしいこと。
とはいえ。
それが健康を損なうような犠牲を
ともなうものだとしたら?

まずは生き物として、健やかで心地よくありたい。
そのうえでの、美しさとは?

そんなことを考えていると、
木や人の美しさって、誰のため? 何のため?
というのが、気になりはじめます。

健康と美のちょうどよいバランスを探るためにも
誰のために、何のために、
木や人は美しくあろうとしているのか?
ちょっと立ち止まって、
考えてみるのも、よい気がしてきました。



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