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ちょっと遠くの森に出かけて、気づいたこと
台風後、かなり肌寒くなったと思ったら、またまた暑くなってしまって…
体調管理はうまくできているでしょうか?
私は最近、島根県の山の中に出張に行き、2つのことに気づかされました。
ひとつずつ、書かせて頂こうと思います。
まず、ひとつめ。
島根県の山の中、そして、そこから40分ほどの都市部の駅前、出雲大社、広島市の山の上、と移動しつつ、東京に戻ってきました。
そこで感じたのは、木の有無による気温の違い、過ごしやすさの違いです。
仕事は、基本的にずっと山の中です。大雨の後で、ぬかるみが強く、かなり歩きにくいのですが、現場はずっと、手入れの行き届いたスギの人工林の中。
気温に関しては、暑からず寒からず。蚊などの虫もほとんどいません。
年間の気温差が小さい、と言われる森の中でも、このような快適な空間で仕事ができることは少なく、何度も「暑からず寒からず、今回は本当に快適だねえ」と言いつつ、作業しました。
ところが、森を一歩出ると、そこは別世界。
強ーい日差しがじりじりと照りつけて、山陰地方の山の中であっても、木陰でない場所は、十分に「暑いよお!」という感じ。
ダークグレーの車に昼食を置いておいたのですが、野菜ジュースが熱々になっていたそうです…
宿のある街中に戻ってきても、この日差しの強さ、真夏のような暑さは、当然、変わりません…
今回のような山陰地方と言わずとも、近年は、9月の終わり頃に、秋田のかなり山奥に行っても、十分過ぎるくらい暑かったりします…
そうして仕事を終え、新幹線に乗って、広島市の実家に帰りました。ここは、山の上で、宅地開発された周辺には、森がまとまって残されています。
すると、実家は朝晩は、涼しいというよりも、私にはむしろ寒い!という感じ。朝のうちは、カーディガンを借りて、はおりました。
日中も、私には快適な気温と湿度。
それでも母は、「昨日も今日も、ほんとに暑い!!」と言っています。
どこが?という感じでした。
そうして、東京に戻ると、都心部はやっぱり温度が高くて暑く、不快な感じ。夜風に吹かれてやっと涼しさを感じました。
そこで、思ったこと。
温暖化はまずい、何とかしよう!と言っても、暮らしている場所によって、不快さやまずさの体感は、だいぶ違うのですね。
問題意識をみんなで共有しよう、と言っても、なかなかに難しいことが身にしみて感じられました。
これはきっと、気象条件の複雑な日本に限らず、世界の縮図のお話なのでしょうね。
世界的に、あらゆる気象災害が多発するようになっても、冷涼な地域で、比較的安全に快適に暮らす人には、実感がわかないのも、わかる気がしてきました。
以前、ヨーロッパでも寒い地方在住の学者に、「温暖化は、政治的な主張」と言われ、ええっ?となったのも、まあ、うなずける?
同じ地球上に暮らしていても、同じ時期の経験は、その場その場によって、かなり違ってきます。
そこで、想像力も持ちたいけど、自分でも違いを実体験してみることが大事なのだろうな、と思いました。
やっと人の移動が通常に戻りつつある今、これから、どこで何を経験するのか?
それによって、見えてくるものも変わってくるのでしょうね。
この続きは、子ども時代の経験が、人を変えるのだなあ、というお話を書きたいと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます、続きも読んで頂けたら、うれしく思います。
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