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「完璧」「批判」「他責」のワルツを踊り続ける私たち自身が日本を追い詰めているオチ

「完璧」「批判」「他責」のワルツを踊り続ける私たち自身が日本を追い詰めているオチ


「付和雷同」による働きと生じた亀裂日本の戦後復興とは単純に「まだあれがない」「これがない」の必要最低限に無いものを片っ端から満たしていくものでした。だから、周りと同じラインに立って足並みを揃える必要があり「付和雷同」で上手くいったわけです。しかし、物質的なニーズから、こういうものがあれば「より豊かな人生があるかもね」というビジネスモデルは「完璧な仕事」を美点としてきた日本と致命的に相性が悪く、向

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比較行動が表す「劣等感」と「批評コンテンツ」の過激化

比較行動が表す「劣等感」と「批評コンテンツ」の過激化


あらゆる作品描写の特徴として
「主人公や主役たちの展開している会話内容についていけなくて自分達に説明を求める『モブキャラ(その他)』」という存在がありますよね。

これは視聴者や読者にあたる「受け手に状況を整理させる一呼吸のクッション役」でもあるのですが、映画や漫画、アニメといった媒体に留まらず、こういった物語展開をやたらと繰り返す作品も見かけることが偶にあります。「あいつは間違っている」「強い

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「上級国民」というエリート層の造語が表沙汰になったのは何故か

「上級国民」というエリート層の造語が表沙汰になったのは何故か

近年になって晒される「上級国民」の失態やミスの報道テレビのニュースでもエリートによる傲慢や失態による話題が埋められている中、あらゆる反応がネットでも見られます。このエリートに対するレズポンスは、最近鋭い意見のものに変わりつつあり、時代が進むごとに彼らは厳しい目で見られるようになっています。

何故、このような対立が近年になって浮かび上がってきたのか?
この答えの一つとしてトピックである「人権問題」

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「ノブレス・オブリージュ」が貴族の称号と化した現代社会

「ノブレス・オブリージュ」が貴族の称号と化した現代社会

エリートと庶民の関係性の変化前回の内容のように、エリートと庶民との分断が視覚化されつつある時代ですが、本来はこの両者がどういう関係性が理想なのかを示したのが「ノブレス・オブリージュ」でした。

前回のように、エリートが内心では職業の貴賤などを挙げていたのも、最初は目指すべきラインを定めて庶民の上昇志向を育むという目論見があったのかもしれません。しかし、金持ちを金持ちにするために支えている社会に異議

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