【きさらぎ書店】名探偵不在 加護なき探偵達(デミアイズ)前編【本紹介】
こんばんは、如月伊澄です。
細かすぎて伝わらないと思いますが、某探偵マンガの劇場版をイメージしてタイトルつけてみました。ダメかな、探偵達(デミアイズ)。
さて、今回のフェアは「名探偵がいないミステリー(広義)」。
探偵役は出てくるのもの、名探偵に必要な「(作者の)加護」がない探偵たちを集めました。加護がないと、探偵たちはいったいどうなってしまうのでしょう?
【黒牢城 米澤穂信】
黒牢城 あらすじ
【ひとこと】
ミステリだけでなく、時代小説としても楽しめる1冊。
ただの推理合戦は興味持てないな、という人はこちらのミステリー小説から始めてみては?
*なぜとは言えませんが、管理職についている方にお勧めの1冊です。
……あなたの城も崩壊の種を抱えていませんか?
【箱舟 夕木春央】
箱舟 あらすじ
【ひとこと】
まさに「加護なき探偵」を象徴する1冊。犯人はいったい誰なのか、なぜこの状況で殺人事件を起こしたのか?
そして、「殺人犯だから」生贄として犠牲にしてもよいのだろうか?
タイムリミットが迫る「犯人当て」ミステリー。
ただの「探偵小説」にはもう飽きた、そんな方はぜひこの1冊を読んでみてください。続編も販売中ですよ!
8月に文庫出るそうなので、急がないなら8月に書店で買うといいかも。
【十戒 夕木 春央】
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=000037962
こっちは続編の「犯人を当ててはいけない」ミステリー。
この1冊だけでも楽しめるけど、できれば方舟を読んでからのほうがもっと楽しい。
前編はここまで。
後編では、それは禁じ手だろう!?な探偵小説と賛否両論を巻き起こした探偵小説(?)を取り上げます。異色だね。
【おまけ】
なぜ探偵が犯人を前にして謎解きを始めても、犯人はおとなしくそれを聞いているのでしょうか?
探偵が犯人に狙われないのはなぜ?
その答えがこちらの小説に載っています。
しつこいですが、推しは推せるうちに推せ。ということで、再度広告しちゃいます。
この本がわずか燻る残り火に、新たに火を注いだのだ。
責任はとってもらうぞ。