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オススメしたい漫画があります。


毎日のお仕事や、家族や友人とのあれこれ。
なにかとあちこち火がついて騒がしい世情。
たまには自分をとりまく現実とか、なにもかも忘れて癒されたいよーって思いませんか?

きっとありますよね。

そういうときは、丁寧でしっとりとした癒しに触れるといいと思います。
具体的に言うと、緑豊かな自然とか。

でも最近はなかなか外出しづらい……
そもそもそれを抜きにしても、身体を動かすのは苦手だし、好きじゃない。
そんな方のために、ぜひともオススメしたい作品があります。

その作品の名は日常系ファンタジー「ハクメイとミコチ」!
小人の目線から描いた大自然と、小人たちの日常を垣間見て癒されませんか?

・小さいひとたちの、どっしりとしたスケールの大きな生き様。

「ハクメイとミコチ」は一言でいうなら
背丈9cmの小人たちが豊かな自然の中で送る、小さな日常劇です。

小人の目線から見た世界とはどのようなものかというのが、
読んでいるこちらにもまざまざと伝わってきます。

出てくるキャラクターも実に多様。
メインの小人の女の子ふたりだけではなく、他の小人たち、
小人たちと共に暮らす動物や虫たちなども、リアルに描かれています。

……特に虫は一切デフォルメされていないので、
虫が苦手な人には少し不向きかもしれません。

漫画というよりかは絵本・童話に近い作品だと個人的には思っております。
なかでも近い雰囲気のものを挙げるならば、
いわむらかずお氏の「14ひきのねずみ」シリーズでしょうか。

可愛らしくも繊細な絵柄、そして優しい色使いと相まって、不思議な癒しをもたらしてくれます。

全ページにいたるまで背景や自然はおろか、
衣食住なども作中通して徹底して綿密に描写されています。

なので作中の小人や動物たちも現実世界の私たちと同じように、
髪を切ったり様々な服に袖を通したりして、オシャレを楽しんで生活しています。

それらの様子を見ていると、
まるでこの小人さんたちが実在しているかと思うような気分になります。

とりわけ一番の見どころは、作中に登場する料理です!
随一力を込めてるんじゃないか?と思うくらいには
美味しそうなご飯や飲み物が頻繫に登場します。

その美味しそうな料理の描写と言ったら、読んでいてお腹が空くぐらい!
飯テロにしょっちゅう出くわします。

ご飯を食べるのが大好きな人は、
ちょっと気を付けた方がいいかもしれません。
夜中などに読んでいると、絶対にお腹を空かせてしまいます……

また、作中に登場する料理も、現実にきちんと実在するので、
やろうと思えば実際に作ってみることも可能です。
レシピ代わりにもなってくれる優秀な漫画です。

その他各ストーリーの終わりに必ず挟まるコラムや、
綿密に練られた世界観・街並みなどの設定もまた素晴らしく、
言葉に表せないくらいの不思議な感傷に包まれます。

ファンタジーでありながらも現実感も同時に漂う、
非常に地に足の着いた世界観が魅力的な作品
です。

・違う世界の隣人の暮らしを覗くのが好きな人にオススメ!

と、ここまで書いて
私の好きなファンタジー」というものが具体的にはどんな感じなのか、
というのを少し、書きながら考えてみました。

その結果「私の好きなファンタジー」とは、
いわゆるRPG風の世界観だけではなく、
季節・自然・食事などといった、
そこの世界に生きる人たちの暮らしぶりなどが詳細に描かれたもの

だということが発覚しました。

なんでしょう?
確かに神様やドラゴンや魔法、戦闘などの要素は勿論好きなのですが、
それだけではないのです。それだと何故か満足できないのですね。

児童文学で例えるなら「精霊の守り人」でしょうか。
ゲームだと「ドラクエ」や「ポポロクロイス物語」が好きです。
まだ読めてはいないのですが、「指輪物語」や「ナルニア国物語」もひょっとしたら好きかもしれません。

ハリー・ポッターシリーズ」も好きだったので、
きっと現実感要素も絡んできますね。

異なる世界に暮らす人たちの生活を覗きたい方、ぜひ、
ハクメイとミコチ」を読んでみてください。

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