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子供たちに身につけてほしい、AI時代の「書く力」

こんばんは!
知り合いの先生が生成AIと国語について面白い記事を書かれていたので、今日はそれを紹介します!


お茶の水女子大学附属中学校渡邉光輝わたなべこうき先生が書かれた記事です。渡邉先生は、国語の授業に生成AIを取り入れた実践をされています。

記事を要約するとこんな感じです!↓
(※なるべく分かりやすいように私の主観も交えて書いています。正確な情報が知りたい方は原文を読んでみてください!)

記事の要約

1. 生成AIへの不安
AIを使うと、書く力が育たないという疑問がよくある。
確かにAIは文章を書く力を伸ばさないかもしれないが、「編集力」を引き出す可能性がある。

2. 編集力とは?
編集力とは、文章をどう加工し、どんな形で伝えるかを考える力
編集者は文章を書かないが、全体を管理し、調整することで、質の高い出版物を作り上げる。

3. 他の業界との共通点
・スポーツの監督
オーケストラの指揮者も、実際にプレーや演奏はしないが、スポーツや音楽を作っている。

4. AI時代の「書く力」とは
AIで文章を作ることは、監督や指揮者のような役割に近い。
文章の内容や目的を人間が指示し、AIがその指示に従って文章を生成する。
つまり、文章をディレクションする力を育てることができる。

5. 「書く力」の再定義
・「書く力」は、現状では「自分でペンを持って文章を書く力」と見なされている。
でもそれは、「演奏する力」とは「楽器を演奏する力」のみを指すと言っているようなものだ。視野が狭くないか。

・AIで文章を作るプロセスによって、生徒は文章を「書く」というより、文章を「作る」能力を育てることができる。
(=ライターではなく、編集者としての力を身につけられる)

・これからのAI時代には、国語教育における「書く力」を、もっと広く捉え直すべきだ。(物理的にペンで書く力だけでなく、文章を作る力として。)
そして編集力を鍛えるツールとして、生成AIはとても有効なツールだ。

生徒が自分で「書く」授業と、生成AIと一緒に「作る」授業を組み合わせることで、子供の「表現する力」はむしろ向上するよね、という主張です。
私は業務でも仕事(小論文指導)でも生成AIを使いますが、渡辺先生と同じ意見です。

noteで「教育とAIシリーズ」を書いてきた理由

実は、私がnoteで「学校で生成AIを使うべき」と書いたのには、こういう理由がありました。

現在、すでに多くの子供たちがChatGPTなどの生成AIを使っています。
でも、YouTubeなどで見た情報をもとに使っているので、「AIに作文を丸々書かせる」みたいな非常にヤバい使い方をしています。

そんな使い方をしてたら、書く力も思考力も、本当に育たなくなります。
深刻な状況です。

子どもたちを守る方法は、目の前にあるのに…

でも、私たち教育の専門家は違います。
渡邉先生のコラムにあるように、私たちは「生成AIを使って国語の力を伸ばす」方法を、科学的な根拠に基づいて研究しています。

子どもたちをAIのリスクから守る方法は、いま私の目の前にあるんです。
でも、それを知っているのは、教育関係者の中でもごく一部だけ。

実は少し前に、NHKの教育分野担当の方とお話をする機会がありました。
その時も、

「日本全国で情報を集めていますが、生成AIを学校で活用している先生が(東京の国立小中学校以外で)ほとんど見つからなくて、困っています。」

とおっしゃっていました。
そのくらい、この情報は一部の人にしか知られていないんです。
ましてや、一般の方にはまったく情報が届いていないですよね。

子どもたちの未来は、世論(=私たちの意識)にかかっています

国が学校での生成AI活用を強く規制し、子供たちがネット上のいい加減な情報をもとにAIを使い続けて、どんどん国語力が落ちていく未来か。

それとも、生成AIをどんどん教育に取り入れて、専門家が子供たちに正しい使い方を指導し、国語力とAIを使いこなす力を両方身につける未来か。

これから数年の世論がどうなるかで、その分岐が変わります。

ネットリテラシーの格差を、これ以上連鎖させないで

今、闇バイトでの強盗や、若者向けの詐欺が深刻な問題になっています。
これも、子供たちが学校でネットについて学ぶ機会がないまま社会に出てしまって、悪い大人に狙い撃ちにされているんですよね。

子供たちのインターネット教育を真剣に考えてこなかった、私たち大人の責任です。

生成AIの普及によって、若者を狙った詐欺はもっと巧妙になります。
インターネットリテラシーで起きている格差を、AIリテラシーの格差にまで連鎖させない。
それが、今からでも果たせる私たち大人の責任だと思います。

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