老舗旅館と現代アート、そして自然の力 - 板室温泉大黒屋で感じるバイオフィリア
先日、栃木県にある老舗温泉旅館「板室温泉大黒屋」に旅行に行ってきました。そこは、歴史と伝統を感じさせる佇まいの温泉旅館でありながら、館内には現代アートがあったり、部屋に好きな花を活けて持ち帰ることができるなど、意外性と温かさに満ち溢れた場所でした。
「老舗旅館」と「現代アート」という組み合わせに不思議な感じがしますが、滞在していくうちに、そこに「バイオフィリア」を感じました。
鈴木祐著『超ストレス解消法』にもあるように、バイオフィリアとは、「人間の脳には、大自然との触れ合いを求める欲望が備わっている」という概念です。自然の風景を見るだけでも病気の回復力が高くなったり、肥満や精神病にも効果がある研究結果も出ています。
板室温泉大黒屋は、このバイオフィリアを存分に感じることができる素晴らしい旅館でした。
まず、旅館の庭は、手入れの行き届いた美しい日本庭園でした。緑豊かな木々、鮮やかな花々、そして澄み切った空気。そこに佇むだけで心が落ち着き、日常の喧騒から解放されるような感覚になれました。
庭には、焚き火で沸かしたやかんのお湯を使ったお茶のサービスもありました。火の温かさ、湯気の香り、そしてお茶の苦味と甘み。五感を刺激する自然の要素が、リラックスさせてくれます。
部屋では、好きな花を花瓶に活けて持ち帰ることができるサービスがありました。花を活ける作業は、自然と触れ合い、美しさを創造する行為。部屋に飾られた花は、自然とのつながりを象徴する存在なわけですね。
食事は、部屋食でした。窓から見える緑豊かな景色を眺めながら、新鮮な地元産の食材を使った料理をゆっくりと味わう時間。自然の恵みを感じながらいただく食事は、格別な美味しさでした。
そして、何と言っても温泉です。周りの自然に囲まれながら、温泉にゆっくりと浸かり、体の芯から温まる心地よさを感じました。
自然の中に身を置くこと、自然の美しさを楽しむこと、そして自然の恵みをいただくこと。これらを存分に堪能することができました。
板室温泉大黒屋は、単なる温泉旅館ではなく、自然と触れ合い、心身をリフレッシュできる癒やしの空間でした。老舗旅館でありながら、現代アートを取り入れた斬新な試みは、伝統と革新の融合を感じさせ、まさに「バイオフィリア」を体現している場所と言えるでしょう。
今回の旅行は、私にとって、自然と人とのつながり、そして心の豊かさについて考える貴重な機会となりました。これからも、様々な場所で「バイオフィリア」を感じ、自然とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
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