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きりえやいろはがるた【きりえと文】

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どこかがちがう、おかしなかるた。 パロディ系作品の原点です。 もじりすぎてる札もあるので、元ネタの説明を最後に加え(※引用元:集英社『会話で使えることわざ辞典』ほか)、うっかり…
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2024年4月の記事一覧

きりえやいろはがるた⑦「とんできにいるなつのむし」

「きりえやいろはがるた」(2007)より と「飛んで気に入る夏の虫」
(とんで きにいる なつのむし) 〈解説〉 
しだいに消えゆく朝靄の中、初めての地上を飛びながら羽化したての夏虫は思う。
 「いいぞ。今度のこのからだ。さなぎの前とは全然ちがう」 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 この絵では颯爽と飛翔してるかのごとく描いたけど、実際はこの手の甲虫は飛ぶのが下手です。 お尻が重そうにひょろひょろ飛んで、そのまま壁にぶつかりそうだったので思わず手を貸そうとし

きりえやいろはがるた⑥「へびににらまれたらかえる」

「きりえやいろはがるた」(2007)より へ「へびに にらまれたら かえる」
(蛇に睨まれたら帰る) 〈解説〉 
先人はいった。
男には負けると分かっていても、戦わねばならないときがあると。
そのときを迎えるまでは意地を張らず退却を決めるのもまた一つの勇気である。 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 「だがそれは今日じゃない」構文。アメリカ映画でたまにありますよね。 使われるシチュエーションは、たいてい決戦前の演説とかで、これとは反対なんだけど。 ちなみに

きりえやいろはがるた⑤「ほほをほめる」

「きりえやいろはがるた」(2007)より ほ「ほほをほめる」
(頰を褒める) 〈解説〉
  異形の集まり鬼の社会は、皆違うのが
あたりまえ。 人と違えば違うほど、尊敬
の念を集めます。
 そんな社会ですから、
「自分らしく生きたい」
などと口に出していう人は鬼のなかには
まずいません。
 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 「今までじゃまだとばかり思ってたこぶだけど、あんなにうらやましがられるなんて。ひょっとして、ちょっと惜しいことしちゃったのかな」 山

きりえやいろはがるた④「にとうをおうものは いっとうをえる」

「きりえやいろはがるた」(2007)より に「二等を追うものは一等を得る」 (にとうを おうものはいっとうを える) 〈解説〉  バナナがほしくて  つりたいかい  はりきりすぎて  くさやのひもの  おとなばかりが  おおはしゃぎ ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 途中まで実話です。 順位はちょっと違うのですが、むかし妻は子供釣り大会で見事「くさや」をゲットしたそうです。。 二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず) 二羽の兎(うさ