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こどもにとっての"安心"って!?~早く大人にならなければいけなかったチャイルド~

こんにちは。臨床心理士のかちゆみこです

4人のこどもを育てながら、オンライン専門のセラピールームを開いています。

上の子二人に不登校だった時期があります。

私の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

今回は、不登校問題にも大きく絡んでくる、こどもの【安心】について。

特に「不登校」という切り口ではありませんが、こどもの発達全般にとってとても大切なテーマです。

よかったらおつきあいください。

(この記事は過去に発信したコラムのリライトです。)


【安心】と【痛み】


 自分の人生を振り返ってみると、【安心】っていう要素は私はこれまで、そんなに重要視してきませんでした。

生きづらさからの回復やトラウマの癒しにとって、【安心】というキーワードがどれだけ大切なことか腑に落とせるようになったのは、ごくごく最近のことです。
 
以前は【安心】にはそれほど魅力を感じず、それよりも【刺激】を求めてきました。
 
それはどうしてか・・・と自分に問いかけたとき、私の原家族でのコミュニケーションを思い出しました。
 
原家族では【安心】よりも【冷やかし・ちゃかし】のコミュニケーションが日常にありました。

こどもの私が一生懸命伝えようとしたことをバカにして笑われたり、悲しくて泣いていたら「お姉ちゃんなのに恥ずかしい」って言われて育ってきました。
(親に悪気はなく、親もそうやって育てられてきたのです)

だから、小さな私は心がピリリと痛むようなものを【愛】だと勘違いしていたんだと思います。

自分に優しさを向けると、なんだか居心地悪くてムズムズして。

むしろ、自分に対して、ジャッジメントしたり比較したり厳しくする方が落ち着ける私がいました。

心の学びをハートに寄り添って染み渡らせることで、やっと最近【安心】の大切さを実感でき、【痛み】ではない【安心】を選択できる私に成長してきています。


早く大人にならなければいけなかったインナーチャイルド の癒し


また、私自身のこども時代を振り返るとき、「安心してこどもでいられなかった」と感じています。
 
もしかしたら、皆さんの中にも私と同じように「早く大人にならなければいけなかったインナーチャイルド」が潜んでいるかもしれませんね。
 
そうだったとしたら、そのチャイルドとつながるきっかけを今回の記事で届けられると嬉しいです。
 
私は、こどものとき、第一子で長女ということもあり「お姉ちゃんだから」「ゆみこは早く〇〇できて、助かる」と、早く成長することを望まれてきました。
 
私自身もこどものとき「早く大人になって家を出たい」と思ってきました。
 
「早く自立して一人でなんでもできるようになる」ことを大人たちから促されてきましたし、当たり前のように私自身もそうなるのが「いいこと」と思い込んできました。
 
一方で、なかなか自分一人でうまくいかなかったときは「恥ずかしい」と思ったし、できない自分を「ダメな自分」と罪悪感で隠したくなりました。
 
本当は、「ダメな自分」だったのではなく、大人から保護されるべきところで小さな私は保護されてこなかった・・・



そのことを深いところから理解できた時は、大きな衝撃とともに安心の涙があふれたことを覚えています。
 
暗黙の了解で流れていた「お姉ちゃんが甘えるのは恥ずかしい」「甘えるのはわがままだ」という原家族での信念(ビリーフ)。
 
でも、私の無意識と身体はいつも【甘える】ことを望んでいて、【甘える】ことを我慢することで身体は緊張しガチガチだったことを本当につい最近、実感しました。

スキンシップとセルフケアと自己愛と


また、私はスキンシップが苦手でした。
 
こどもたちのニーズに応えるのもやっと。
(特に上の子たちのときは、苦痛で苦痛で大変でした)
 
スキンシップを求める我が子にイライラしてしまっていたのです。
 
でも、そこに傷があることに気づき、長年、そのイシュー(課題)と向き合ってきました。
 
ここまでの過程で、小さな私がどんなにスキンシップを求めてきたかに深く気づくことができ、それから、朝起きると時々、自分に触れるというタッチングの時間を作るようになりました。


そうしたら、私のインナーチャイルドがとってもホッと安心するとともに
「ずっと、こうしてほしかった~~~~。でも、親にはしてもらえなかった~~~~~~。」という悲しみがとっても深い場所から湧き上がってくるのです。
 
だいぶ遠回りしてしまったけど、チャイルドがほんとにほんとに望んでいたものを今シンプルに与えられることがとっても嬉しく、自分自身への愛おしさもあふれてきています。
 
たしかに、時間はかかりましたが、このプロセス自体も私には必要な時間だったと感じています。
 
だって、そのスキンシップ、触れるということは私のトラウマ、傷が生じた場所だったからです。
 
その一番こわい場所に触れるのはこのくらいの時間がかかるのは当然だとも思うのです。
 
何層にもかかっていた「防衛」の層をていねいにていねいに剝がしてきた結果です。
 
だから、皆さんも焦らず、自分のプロセスを信頼して目の前に起こることに向き合ってみてください。

・こどもたちがこどもたちのペースで成長できるよう見守る
・こどもたちのプロセスを信頼する

ということも、こどもにとって【安心】できるための大切なエッセンスだと感じます。
 
私の中の“早く成長しなければならなかったインナーチャイルド”にとって、「甘えていいよ」「ゆっくり自分のペースで成長していいよ」と大人の私がゆったりと構えられるようになったこともインナーチャイルドの【安心】につながっていたんだなぁと気づきました。
 
インナーチャイルドにそういう関わり方ができるようになると、実際のこどもに対しても、自然と同じような関わりができるようになるから不思議です。

こどもたちの【安心】は、こどもたちだけではどうしようもできず、あたたかい大人の存在があってこその【安心】なんです

こどもたち(リアルもインナーも)の【安心】は、こどもたちと関わる大人たちの【安心】の上に成り立っている・・・とも言えます。

大人が自分の【安心】の土台をつくり直していくことは、こどもの【安心】をつくりあげていく土台になります。

東田直樹さんのお母様みたいに、心までまるごと抱きしめてくれる大人って
こどもにとって大きな存在です。


不登校回復の第一ステップは【安心】から


私たちがオギャーと生まれてから、はじめに必要なのは【安心感】です。

そのニーズが満たされることで「わたしは大切な存在なんだなぁ」「生まれてきて、よかったなぁ」「私はわたしでいていいんだなぁ」という「自己存在価値」が育まれていきます。

こどもたちが不登校になったとき、多かれ少なかれ、この「自己存在価値」が揺れ動きます。

だから、まずは、「学校行く」「行かない」は置いておいて、こどもが【安心】できるように周りの大人たちが率先して、関わり方を工夫したり、環境を整えたりすることが何より大切だと、私は感じています。

こどもの【安心】のニーズを満たすためには、大人である私たちがまず、自分の【安心】のニーズを満たせていることが重要です。

自分の【安心】のニーズのサインを無視し続けていたら、目の前のこどものニーズに気がつくことさえ、できません。

あなたは、ご自分の【安心】のニーズを満たせていますか?

小さなあなたの声を無視していませんか?

まずは、あなたの【安心】を満たすことを大切にしてくださいね。

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( 2022年5月 配信コラムのリライトです )

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