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え?トラウマは「虎に馬」!?ほとんどみんなが知らないトラウマのリアル①

こんにちは。かちゆみこです。

「トラウマ」という言葉は日常化していて、日頃からよく使われています。
皆さんも、ふつうに使っているのではないでしょうか!?

だけど、この「トラウマ」さん。
かなり誤解されていることが多いのです。

・・・というか、白状すると、私も心理士でありながら長い間「トラウマ」について”ほんとのところ”、よくわかっていませんでした。

だけど、生きづらさを抱えている皆さんにとって、「トラウマ」についての誤解を解き、正しい知識を取り入れていくことは、とってもとっても大きな癒しにつながっていきます。

(太鼓判を押します♡私自身がそうでしたから↓↓↓)

トラウマのリアルを知ることで、自分の生きづらさを運命のせいにしたり、性格のせいにしたり、もう改善できないものとあきらめなくてよくなります。

私が皆さんに声を大にして言いたいのは、「その生きづらさの根っこは、トラウマにあるかもしれない!」ということ。

「自分にはトラウマなんかない」「トラウマなんか思いつかない」という方も、「なんとなく生きづらいなぁ」「人間関係、こじれやすいなぁ」「病気になりやすいなぁ」と感じる方は、ぜひ、この先も読み進めてみて下さい!

ずっと探し求めていた生きづらさを解決するための答えがここにあるかもしれません。

今回は、トラウマについての誤解を解いて、正しい知識を伝えるためのコラムを何回かにわけてお届けしていきます。


トラウマの語源は!?


さてさて、トラウマはどうしてトラウマというか知っていますか?

トラウマ
トラ・ウマ
虎・馬????

私が学生時代に初めて心理学で「トラウマ」について学んだときは、「虎」と「馬」から語源がきているかと誤解していましたが、これは間違いです(;^_^A

朝ドラ「虎に翼」みたいですね。
(ちなみに、うちにはテレビがないのでどんなストーリーか知りません 涙)

トラウマの語源
トラウマは、ギリシャ語の”τραῦμα”から来ています。 “τραῦμα”には、「傷、負傷」という意味があり、医学用語として「外傷、心的外傷」といった意味がある単語です。 外傷や心的外傷が精神的、身体的にも影響を与えることから、「トラウマ(trauma)」と呼ばれるようになりました。

「トラウマ」は英語で何と言う?  kiminiブログより

上の説明にもあるように、元々は身体的な「傷」「ケガ」だけを指していたのを、精神医学の分野で「心の傷」という意味で使われ出したことが起源のようです。

あながち、「虎馬」っていう表現も間違えではないかも?


トラウマとは「心の傷」「心のケガ」って言われますが、正しい知識を学んだ今、私が感じているのは、あながち「虎馬」という当て字も『言い得て妙』ということです。

・・・どういうことか!?









それは、つまり、トラウマが『本能的に起こってくる反応』だからです。

ん?ちょっとわかりにくいかもしれませんね。

それでは、次の項で詳しく説明してみますね。

トラウマは「記憶」ではなく、本能的な体の反応


虎も馬も動物です。

そして、時々、忘れてしまいますが、私たちも動物です。

虎も馬も私たちも、生まれながらに、「生き抜くためのシステム」が体の中に備わっています。

それが、”本能”です。

いのちの危機にさらされたとき、私たち「動物」は次のどれかの本能的な行動を起こします。

①戦う(Fight) ②逃げる (flight) ③凍りつく(Freeze)

これは、「3つのF」と呼ばれていて、「ポリヴェーガル理論」でその原理をとてもよく説明されています。

「ポリヴェーガル理論」とは、アメリカの神経生理学者であるW・ポージェス博士が発表した理論で、心や体の状態を、人間の体にある3つの自律神経系の働きから説明することができ、トラウマ科学・トラウマ治療でも注目されています。

この理論のことをもっと知りたければ、こちらの本がおすすめ!

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とてもわかりやすく、かわいいキャラクターつきで、自分で簡単にできるセルフケアも紹介されています。

何らかの「命の危機」が私たちに差し迫ってきたとき、①戦うか、②逃げるか。それさえもできなかったときは、最終手段として③凍りつきを使います。

「凍りつき」って何かっていうと、「死んだふり」「何も感じない」状態のこと。

まさに神経系のシステムを凍りつかせて、「痛み」や「恐怖」を麻痺させるものです。

虎や馬などの野生生物は、もし、①戦い ②逃げる ③凍りつき どの手段を使ったとしても、危険が立ち去った後、体をブルブルブルと振るわせて、体に残った緊張状態を体からリリースします。

つまり、彼らはその場で自分でトラウマを終わらせる術を、本能的に知っているのです!!!!


体を震わせる。

これ、めちゃくちゃ、簡単かつパワフルなトラウマリリースの方法です。

だけど、私たち人間は「理性の動物」なので、そんなことしませんよね。

トラウマをリリースできないと、どうなるのか!?

トラウマは、命の危機にさらされたときの「緊張状態」が体に残り続けるということ。

いのちの危機をなんとか今も逃れようと、私たちの体が「過去」を生きてしまっている状態です。

トラウマの記憶は深刻なものほど消える。でも「緊張状態」は消えない。


これが、私が最も伝えたいトラウマについての大切な理解です。

記憶にないからトラウマがないって思わないでください!!!!!

これめちゃくちゃ大切なので、もう一度言います(笑)

記憶にないからトラウマがないって思わないでください!!!!!

さきほどもお伝えしたように、トラウマは「体の反応」
そして「神経システムの誤作動」です。

野生動物が体を震わすように、私たちも何らかの方法で体からトラウマをリリースさせることができなければ、体に症状が残り続けます!!!

つまり、もう「命の危機」は脱しているはずなのに、体は警戒し続けているということ!

だから、本人も理解できない”ちょっとしたこと”が引き金になり、トラウマ反応が起こり続けて、あなたの今を脅かし続けます

あなたは意識できなくても、同じような状況(におい、味、感覚など)をあなたの”体”が察知した時、すぐに「緊急事態 アラームモード」が発動し、あなたを危機から守ろうとします。

だから、理由はよくわからなくても、日常生活で心臓バクバクしたり、急に不安に襲われたり、めっちゃイライラが止まらなくなったりなどなどの「反応」が引き起こされてしまいます。

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私のトラウマびっくり体験もよかったらご参考に

「あぁ、あれがトラウマになってるなぁ」という記憶があれば、むしろとてもラッキー!!!

「生きづらさの原因がある」根っこを意識しやすいから、「そこ」に癒しの光を当てていけばいいのです。

もちろん、適切な方法で・・・ですが。

さて、もし、記憶がないけど、いろんな生きづらさがあるっていう方いらっしゃっても、心配しなくて大丈夫です。

記憶を思い出せなくても、トラウマケアに有効な方法がある!からです♡

安心してください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
長くなってしまうので、今回はこのへんで♪

次回以降も、ほとんどみんなが知らないトラウマのリアルお伝えしていきますね。

次回は、「②どんなことがトラウマになるのか?」「③どんなケア・方法がトラウマを癒すのに効果的か!?」について書いていく予定です。

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まとめ


トラウマは「心の傷」というよりも「体の傷!!!」と言っていい
(トラウマ反応を繰り返すことで、脳神経システムが異常のまま、体の機能にも変化を及ぼしてしまう)
トラウマの記憶は消えても、体の症状は残り続ける。
・トラウマケアには、体からのトラウマリリースが必要!!!

私がトラウマについて学んだのは、ハートエデュケーションセンターさんです。

最近、noteでの発信もされていて、どれもとっても大切な情報なので、「もしかして、トラウマがあるのかも?」って感じた方は、ぜひ、記事を読まれてくださいね。




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