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423shibusan
こぼれ落ちた短歌たちを、掬う
今年に入って新しく短歌や詩を作ろうと思っていたけど、その前に、昨年第6回笹井宏之賞に応募した短歌があって(選ばれませんでしたー。)、せっかく作ったしnoteという媒体があるのだから、少し発表させてもらおうと気が変わって載せることにした。
50首作ったけど、その一部を発表させて下さいね。
短歌12首
思い出がふわりふわりとしゃべるから息をつづけてきましたきょうまで
TVもスマホもない世界で歌った「言葉にできない」
花嫁になれたよ母さん花嫁に何の花になれたんだろう
えあこんがこわれてもなおうごいているわたしにはあしがあるというのに
マスク下の「ありがとう」は、林檎をかじってるんだねいい香りだね
あたしの名を呼んでよあたしのを呼んで灰になっても呼んでよ肺で
ゴッホあんたのきもちわかるよなんてかんぜんなエゴ
友達を数えて曲げたはずなのに指31回曲げる幸せ
専業主婦声なき声を掲げれば闇を超えるように夕星
涙拾ってくれたから命捨てはしない 茗荷が食べたい
息継ぎの仕方も分からず飛び込んだ勇気誰に見られなくとも
少しだけ猫背の君の内側に入って背負う喜び悲しみ
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以上、12首を掲載しました。
残念ながら受賞とはなりませんでしたが、これからもコツコツと作っていこうかと思ってます。