つぶつぶ食感の自家製レモネードソーダ
午前7時。前日に仕込んでおいたレモンシロップに炭酸水を注いでいたら、
「レスカ作ってるの?」
と最近縄跳びにハマっているバブル世代の父。(縄跳びは肘を90度にすると飛びやすいそう)
「レスカ?なにそれ?」
「え、サテンといったらレスカでしょ」
……サテン。
サボテンの簡略な言い方?どの方向からみてもトゲトゲしてないけれど。
「喫茶店のレモンスカッシュね」
あーなるほどね。
「でもこれ、レモネードソーダだから」
「いや、レスカでしょ」
「レモンシロップの炭酸割だからレモネードソーダ」
「レスカもほとんど同じ材料だよ」
「じゃあ、間をとってレモネードスカッシュで」
そんなZ世代 VS バブル世代のひと悶着があった、半袖だと肌寒く感じる9月最後の日曜日。
父とドリンクの名称で食い違いがおきるのは、青春を捧げた時代が30年も違うからでしょうか。
呼び方は違っても、世代を超えて愛される「レモネードソーダ(レスカ)」。
カフェやハンバーガーショップのレモネードも爽やかな甘さでおいしいけれど、やっぱり自家製シロップで作るレモネードソーダがいちばん好き。
今日は、ビタミンC補給のドリンク「レモネードソーダ」のレシピを紹介します。
捨てがちなヘタの部分を活用して、つぶつぶ感をプラスした贅沢で大人なレモネードソーダです♪
皮も使うので、防カビ剤不使用の国産レモンがおすすめ。
砂糖はお好みで。わたしはいつもの三温糖。ちなみに、砂糖の種類でシロップの色合いや味わいが変わります。
三温糖で漬けると、琥珀色のシロップ。
深みのある味わいで、苦味のあるレモンの皮とバランスがとれる。
氷砂糖や白糖を使うと、レモン果肉のような鮮やかな黄色のシロップ。
すっきりやさしい甘さです。
今、レモンを切る音が心地いいことに気づいた。
サクでもザクでもない。モソッとしてる。いやシャクシャクかな。
あれ。
……音を言葉で伝えるのが難しいことにも気づいた。
このつぶつぶはヨーグルトやバニラアイスに入れてもおいしい。
ジャム代わりにもなるから、トーストに塗っても◎
つぶつぶな万能。万能なつぶつぶ。
午前7時すぎですが、レモネードソーダで父と乾杯。
寝起きの乾いた身体にシュワっとしみます。
レモンの苦味が強いのでちょっぴり大人な味わいです。
コクのあるシロップの甘さと炭酸のシュワシュワ感のハーモニーはたまらない。そして、つぶつぶ食感のレモンの皮がほんのり甘くて最高。つぶつぶがあってこそのレモネードソーダ。
「縄跳び後の疲れた身体にぴったり」とストローでシロップをかき混ぜる父。
朝から縄を飛び越えているかたは、炭酸が弾けるレモネードソーダを。
父とレスカを飲みながら駄弁っていると、喫茶店の話題に。
「そういえば、ちょっと前にクリームソーダ流行ってたよ。パパ世代のドリンクじゃないの?」
「世代だけど田舎だから喫茶店がそもそもなかったな。すごい甘そうだよね」
よし。
次は甘さ控えめのクリームソーダで乾杯しよう。