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小1・小3・小5の壁シリーズ

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#学習支援

【小1の壁⑦/漢字】語彙力と漢字力は呼応する

↓は小1で勉強する国語の内容です。 【ピラミッドの構成】 ①読み聞かせ(音→文字) ②音読(文字→音) ③ひらがな(の書き) ④カタカナ(の書き) ⑤小1の言葉の意味(語彙)←今回はココと ⑥ひらがな・カタカナ混じりの文の読み  ⑦小1の漢字←ココと ⑧小1の漢字・ひらがな・カタカナ混じりの文の読み←ココ 前回記事でひらがなとカタカナの読み書きについて書きましたが、小1の後半になると漢字学習が始まります。 小1で習う漢字は80字です。 教科書の本文も内容が深まってきま

【小1の壁⑥:算数のラスボス】繰り上がり繰り下がりの計算

小1の壁:算数編も最後になりました。 【小1~小3で学ぶ計算の単元】 ①数処理(数の三項関係) ②数概念(序数性と基数性) ③1桁の足し算  ④1桁の引き算  ⑤2桁+1桁の足し算 ⑥2桁ー1桁の引き算 ⑦繰り上がりの足し算 ←今回はココと ⑧繰り下がりの引き算 ←ココ ⑨足し算の筆算(ここから小2) ⑩引き算の筆算 ⑪九九 ⑫掛け算の筆算 ⑬割り算の筆算 【小1算数のラスボス:繰り上がり繰り下がり】小1算数のラストで勉強するのは「繰り上がりのある足し算」「繰り下がりのあ

【小1の壁⑤】ひらがな・カタカナ「書き」学習のポイント【小学校入学準備にも】

前回は文字の読みについて述べてきました。今回はいよいよ文字の「書き」について考察します。 【未就学~小1の国語の学習ピラミッド】 【ピラミッドの構成】 ①読み聞かせ(音→文字) ②音読(文字→音) ③ひらがな(の書き)←今回はココと ④カタカナ(の書き)←ココと ⑤小1の言葉の意味(語彙) ⑥ひらがな・カタカナ混じりの文の読み ←ココ ⑦小1の漢字 ⑧小1の漢字・ひらがな・カタカナ混じりの文の読み 【文字がうまく書けない原因】昨今の保育園、幼稚園では小学校入学前に「ひら

【小1の壁④】小1算数の「いくつといくつ」は超重要【序数性と基数性とは】

以前支援していた子(仮にAちゃんとします)で実際いたのが、ゲームのUNOはできるのに大富豪ができない子がいました。 UNOは同じ色か同じ数字を出すゲームです。 大富豪は出されているカードの数字より大きい、もしくは小さいカードを出すゲームです。 UNOをしている時は、Aちゃんは間違えずにカードを出せます。つまり視力や数字の認知に問題はないということです。 が、大富豪ではAちゃんは場に「10」のカードが出ている時に、「5」を出したりします。つまり、10と5のどちらが大きい

【小1の壁③/音読】うまく読めない理由を考える【読み書き支援法】

・音読がたどたどしい ・ひらがな、カタカナを書き間違える ・小1の文章読解問題ができない これらは「音読」の力が弱いかもしれません。 【音読の重要性】 【ピラミッドの構成】 ①読み聞かせ(音→文字) ②音読(文字→音)←今回はココ ③ひらがな(の書き) ④カタカナ(の書き) ⑤小1の言葉の意味(語彙) ⑥ひらがな・カタカナ混じりの文の読み ⑦小1の漢字 ⑧小1の漢字・ひらがな・カタカナ混じりの文の読み みなさんが小学校低学年の時、やたらと音読させられた記憶はありません

【小1の壁②/数処理】算数のつまずきやすいところ【遅れを取り戻す】

今回は算数の小1の壁についてです。 算数の小1の壁は、想像以上に高く頑丈です。しかも、小3になってから気づくことが多いです。 【小1でぶつかる算数の壁】下の図が小1~小3の算数学習のピラミッドになります。水色が小1、黄色が小2、緑が小3で学ぶ単元です。 【小1~小3で学ぶ計算の単元】 ①数処理(数の三項関係)←今回はココ ②数概念(序数性と基数性) ③1桁の足し算 ④1桁の引き算 ⑤2桁+1桁の足し算 ⑥2桁ー1桁の引き算 ⑦繰り上がりの足し算(ここから小2) ⑧繰り下

【小1の壁①/音韻】小1国語でつまずくところとは【文字の読み書き支援法】

以前、小1・小3・小5の壁について記事にしました。 今回は小1国語でつまずきやすいところがどこにあるのかを解説し、小学校入学後つまずかないようにするためのより具体的な対策法、「ぶつかってしまった」かもしれない子どもたちの支援方法についてお伝えします。 【学習進度と壁】こちらが、小学校6年間の学習進度です。 進み方は一定ではなく、ゆっくり進む時期と早く進む時期があります。 この早く進む時期に「壁」にぶち当たり、そこで学習が足踏みしてしまう子どもたちがたくさんいます。

【小1・小3・小5の壁】学習でつまずかないための予防策

前回、なぜ「小1・小3・小5」のあたりで学習につまづくのか、その理由について解説しました。 今回はそうならないための予防策、事前対策についてお伝えします。 【いつどんなことをすればいいの?】下のグラフは、青が小学校の実際の学習進度、オレンジが理想の学習進度を表しています。 ①②③は小学校の学習進度と理想の進度に隔たりがある部分で、そこが対応策のポイントになります。 ①「小1の壁」の回避方法小1の壁を回避する方法は、【小1学習の先取り】に他なりません。 小学校入学前ま

【なぜ学習の遅れが起こるのか】子どもにとっての小1・小3・小5の壁とは

「小1の壁」といった言葉がありますが、それは保護者側の状況を表現した言葉です。 が、実は子どもたちにとっての壁も存在しています。しかも、その壁は小1だけではありません。 不思議なことに、学習支援をしていると同じ時期でつまづいている子どもたちをたくさん見かけます。 学習支援者たちの間では「小1」「小3」「小5」に【学習の壁】が認識されており、その壁をどうやって打破するかに日々苦慮しています。 そこで、今回はその壁とは何なのか、そもそもなぜ壁が存在しているのか、その理由を