〈三春町への旅2024〉④やっぱりカッコイイ!勇壮な新町の長獅子!
7月14日(日)、三春町の田村大元神社の祭礼に奉納される、新町の長獅子を見るため、三春町へ電車旅。街歩きを楽しみ、蓮の寺として知られる宝蔵寺で、蓮を撮影し、一休みして、田村大元神社へ。
少し早めの夕食をとり、神社へ戻って長獅子の到着を待ちました。
前回記事はコチラ↓
田村大元神社が鎮座されるのは、コチラ↓
はじまりは500年前。心身を浄めた「別火講中」が操る長獅子
ここで、田村大元神社の長獅子の歴史をちょこっとご紹介♪
下の写真は2023年、三春大神宮祭礼で奉納された新町の長獅子。
田村大元神社の長獅子の歴史は古く、神社の「概略」によりますと、500年の歴史があるそう。
三春田村氏がこの地域を治めていた時代です。田村氏が城を郡山市田村町守山から三春へ移し、それにともない、信仰していた大元帥明王(現在の田村神社?)の分霊を三春城の三の丸にお祀りしたころからでしょうか?
以下、またしても三春昭進堂さんのサイトより引用します。
引用元の記事はコチラ↓
現在は神輿を先導する天狗(道祖神?)と高張提灯、長獅子、神輿……と簡略化されていますが、藩政時代は大変な賑わいだったことがうかがえます。
上記の記事によると、祭礼当日は「おおぜいのお客さんが三春を訪れ、その監視と整理のために役人を出し、櫓を立て寝ずの番をした」とのこと。
三春大神宮祭礼の記事ですが、こちらのサイト様も参考にさせていただきました。この方、しっかり取材され、綿密に調べていて、すごいです…!
見習い……難しいかもしれない💦
ちなみに、祭礼の一切を取り仕切るのは「別火講中」と呼ばれる人びと。数えの40歳までは講中としての資格があり、最後は大世話人として祭礼を仕切り、退講するそう。いわゆる「若連」ですが、宵祭りから俗世を離れ、清浄な火を使うことから「別火」と呼ばれてきたとか。
今後はわたしも「別火講中」の皆さんとおよびするようにします。
宵闇に響く太鼓の音と笛の音色…長獅子登場!
氏子の皆さんから長獅子の鳥居前到着は、19時30分ごろと聞き、19時には神社へ戻り、撮影のスタンバイ。
ですが…
やっぱりフラッシュなしの私のカメラ(ミラーレス)とスキルでは、生き物のように動く長獅子を夜に撮影するのは、難しかった…(T-T)
最初は石段の上から望遠で、長獅子一行を狙う作戦を考えました。
下の写真は道路を挟んで、鳥居の向かい側にある広場の光景。
キッチンカーが並んでいます。日が暮れるころ、地域の皆さんが集まってきました。
カメラが濡れないよう、持参したポリ袋でレンズ部分を包み、本体にはストールを巻き付け、三春町役場でお借りした「みんなの傘」をさして、雨をよけながら待つこと20分。
氏子の皆さんがおっしゃっていた通り、東のほうから太鼓を叩く低い音がかすかに聴こえてくるようになりました。続いて、聞き覚えのある笛の音色が流れてきました。これは、三春大神宮の祭礼で聴いた笛の音色…!
長獅子は、確実に近づいてきています!
高張提灯が見えてきたところで、石段の上からの撮影をあきらめ(遠過ぎました…)、慌てて参道を駆け降りて、交差点付近での撮影に切り替えました。
雨が降りしきる中、祭りを催行された別火講中のみなさま、お疲れさまですm(_ _)m
長獅子キターーーーーー!!!!!
足元が悪いなか、カメラに収まらないスピードで動く長獅子!
また、周囲で誘導する別火講中の皆さんとの掛け合いがすばらしい。
野生の獅子が人にとらわれ、なんとか逃げ出そうとしているかのような、荒々しくエネルギッシュな動き。手加減なしで、人に向かっていくかのような激しさに圧倒されます。
なんとか、この躍動感を写真に収めたい!と思うものの、フラッシュなしのミラーレスでは、全く捉えられず(T-T)
下記は奇跡的に「なんとかブレを少なく撮影できた」1枚。他の写真はほとんどブレていました。
ひとときにくらべると小ぶりになったとはいえ、雨で濡れた路面に足を取られ、滑る場面も…。
雨の中、動きの激しい長獅子を舞った「別火講中」の皆さんに拍手が起こっていました。
下はスピードと躍動感だけ感じていただけると幸いな1枚ですm(_ _)m
カメラマンの皆さんを惹きつける躍動感!
ここからは長獅子を見守る人びとのスナップを数枚。
ずっと横笛を吹かれていた方
長獅子の横顔。
「厄祓い」のため、「かぱあ!」と口を開け、人の頭をかんでいきます。小さいお子さんの中には泣き出す子も…💦確かにかなり怖いかも?
ひとしきり交差点と広場前で舞を披露した長獅子一行。神社へ向かう前に広場で一休み。
あ、カシラが…
通りを入れて、引きでもう1枚。
「別火講中」の皆さんが操っていないと、怖いお顔の獅子頭。物体でしかありません。獅子に魂を入れるのは、心身を浄めた講中の皆さんなのだなあと感じました。
石段を上がる前にエネルギーをチャージされる「別火講中」の皆さん。
屋台でのスナップから
左側に鳥居があり、神社への参道(石段)が続きます。右手中央に見える提灯の灯りが隋神門が位置するあたり。
この後、いよいよ石段を上がっていきます!
……ですが、残念ながら磐越西線の郡山行きの最終の時間が近づいてきました。これを逃してしまうと、安積に戻れなくなってしまいます💦
本当に心残りでしたが、ここで撮影を断念。徒歩で三春駅へ向かいました。
来年は車を借りて、最後まで長獅子を堪能します!
今回もちょっと「エピローグ」がつきますので、おつきあいいただけたら幸いです。
YouTubeに動画をUPしました。よろしければ、こちらもご覧くださいm(_ _)m
〈三春町への旅2024〉