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ご飯とカレーのようなお互いにとっての相棒の存在

僕には相棒がいて、仕事をしている時とか家でゴロゴロしている時以外はほとんど一緒にいます。

相棒なのに仕事と家じゃあ一緒にいないってどういうことよ。





そいつというのは実はリュックの事。

あーなるほど。そういうことか。家にはいるけど、職場にもいるけど、使わないからね。

そう、そういうことです。


僕もわからなかったんですが、気付いたらずっとそばにいて、いつも優しく包み込んでくれていたのです。


…なんてのはウソですが。



僕はなんだかんだ備えるってことが好きで、用事がなくても持って出かけます。だからわけもなく空のバッグをいつも持っているのです。


というか、僕にとってのリュックはお財布なのかもしれません。

お財布?

昔はお財布を別に持っていたのですが、今はマネークリップを使っています。
マネークリップのままポケットに入れるってのもあんまり好きではないし、そもそもポケットにものを入れるってのもあんまり好きではありません。

でも、マネークリップを持つとなると、小銭れも必然的に持たなきゃいけないわけで…。
お財布を手放す代わりに荷物がひとつ増えたわけですよね。いいんだかあんまり良くないんだか…。


となると必然的に荷物入れが必要になってきます。
そこでリュックなわけですよ。

なんでリュックなのか?


それは、ポケット以外に持ち物を入れるところがあるってのが、なんだか「RPGゲーム」みたいだからです。

現実世界のことをゲームにしてRPGと呼んでいるのに、「 RPGみたいだから」とは何事でしょうかね。意味がわかりません。


ま、なんてな理由があって僕は常にリュックを持ち歩いています。
最近の悩みは、そのリュックが、少しずつボロボロと内側の素材が剥がれてきているというところでしょうかね。

大切にしていてもほころびるものはそうなるし、使えなくなるということはいつかやってくるものです。


新しい相棒をそろそろ迎えないといけないのかもしれませんね……。


大切な別れも世の中にはあるということでしょうか。
いつかは別れが生じるというのは必然です。
いつまでも同じ形のままではいられないのはリュックなどのモノだけではありません。考えたくはありませんが、僕らもそのうちそのうち、誰かとは離れてしまう存在なのかもしれません。

寄せる波もあれば返す波もまたあるわけで、吸った息もあれば吐く息もあります。最後の瞬間が悲しいなんて思いをしたくなかったら、毎日毎日一緒に過ごす時を、もっと大切にすれば良かったと後悔してくなかったら、もうちっと考えて行動できんじゃねーかと思った次第であります。


「今まで楽しかったよ、またどこかで会おう。」



そう言われるように、自分もいつでもそう言えるようにしとこ。

カレーとライスみたいな関係を憧れよー。




別れは文化祭のように、これからの僕は。

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二ノ宮金三郎
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