詠金魚 2017年2月23日 06:13 薄灯りの部屋でドーナッツを齧む。唇の端から溢れた背徳が、灯りのない床にぽつり落ちた。わたしは、その背徳を拾い清清と屑入れに投げる。明日は護美の日だからと唇が動く。明日が護美の日でなければ、ドーナッツを齧ることはなかった。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #叙情 #二酸化炭素と光合成 #金魚の肺呼吸