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暑い夏を乗り切る為の漢方薬 清暑益気湯

いつもご覧頂き、ありがとうございます😊
いつもは運動療法などの記事を書いているのですが、
今回は薬剤師らしく漢方、栄養についてお伝えしたいと思います。

今回は暑い暑い夏を乗り切る為のコツとして、夏バテ用の漢方をご紹介しようと思います。

本当に今年の夏は暑いですね。
こんなに暑い夏は、生まれて初めてかもしれません。
毎年、毎年どんどん地球の気候が変わっているのが実感できますね。

あと10年したら、東京の夏てどうなってしまうのか❓
夏の甲子園は開催できるのか❓

本当に今から心配です。

そんな暑い今年の夏。

暑さから体調を崩されている方も多いと思います。
夏負け、夏バテの方も周りに多くいらっしゃるようになりました。

夏バテ、暑さ負けが長引いている時、

そんな時に昔から使われている漢方薬があります。

その名も清暑益気湯!
いかにも、暑さに効きそうな名前ですね。


清暑益気湯の特徴と使える人

清暑益気湯の構成生薬としては、

黄柏、麦門冬、甘草、黄耆、人参、五味子、陳皮、当帰、蒼朮

の9種類からなっています。

これは有名な補中益気湯から、

生姜、大棗、柴胡、升麻を除いて

麦門冬、五味子、黄柏を加えて、夏バテ用に改良したものです。

胃腸の機能を陳皮、で高め、

津液を補い、口渇をとめる麦門冬、五味子などが配合されているので、

クーラーによる呼吸器系疾患などにも良いかもしれません。

清暑益気湯が使えるかたの指標としては、体質陰虚実間証で

暑さにより発汗で身体が乾き
口渇
手足のほてり
全身倦怠感
食欲不振
下痢

などが挙げられます。
特に口渇と手足のほてりが大切なように思われます。

飲み合わせについては西洋薬とはあまり問題は無いとおもいますが、
甘草を含む製剤なので、他の甘草を含む漢方製剤、グリチロンなどとの併用には、注意が必要です。

清暑益気湯はツムラ136番として、保険適用があります。
もし夏バテがひどいようでしたら、かかりつけのお医者さんに相談するのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか❓
漢方に夏バテの薬があるのが意外だったと思う方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん漢方は薬ですので、それよりも大事なことは、栄養と休息です。

栄養面に関しては、熱中症で脱水にならないようカリウムを含む食材(バナナ、パセリ、ほうれん草など)をとったり
ビタミンB群をとるようにしてください。

また疲労に関してはビタミンCなどをとると有効です。

もし食欲が無くビタミンB、Cが摂りにくいようでしたら、サプリメントも有効でしょう。

漢方は万能薬ではありません。
確かな栄養と休憩があって、初めて効果を発揮します。

夏バテの時こそ食事、睡眠、運動を見直してみてください。



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