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巡回相談で大事にしていること①:保育者さんが固くならずに相談できる場づくりをコツコツ
10月、11月と、幼稚園の巡回相談は繁忙期です。
一昨日も、とある東京の私立園に訪問させていただきました。
園の環境×お子さんの特性がマッチするかどうかって大事です。
文化や内容や環境、園選びがまずは大事だなと思う日でした。
さて、本日の話題。
巡回相談で大事にしていること①:保育者さんが固くならずに相談できる場づくり
学校(教育)現場に入るカウンセラーは、黒船と言われることもあります。
私が前任者さんから引き継いだ園のなかには「巡回相談はいらない」とおっしゃっていた園があったそうです。(ありがたいことに私自身は3年目にして関係が良好で、すごく楽しい現場です)
・心理職に何が分かるの?!
・心理職から何か指摘されたらどうしよう…。
そんな思いがあって当然だと思います。
だからこそ、保育者さんが固くならずに相談できる場づくりは非常に大切。
私の力不足で難しいこともありますけれど、
下記のことをコツコツ誠実にしていくことが、保育者さんが相談しやすい環境につながっていくと思って、日々奮闘しています。
観察中は…
・先生や子ども達へのあいさつは顔を見て笑顔で。
・保育中、もし手が足りなかったら、邪魔にならない程度に手を貸す。
・一斉活動では、子ども達や先生の邪魔にならない場所を見つける。
・気になる子と実際に関わり、可能な範囲で試行錯誤。
・自分自身の「今ここ」のニュートラルな意識も持つため、足の裏や呼吸を感じる。
お話中は…
・自分自身の「今ここ」のニュートラルな意識も持つため、足の裏や呼吸を感じながらスタート。声のトーンや話し方などできるだけマインドフルに。
・職場環境を確認。新卒なのかベテランなのか。先生の表情や顔色。補助の先生の年齢など。今できることを理想論ではなく伝えられるようにする。
・観察中に関わったお子さんのエピソードは具体的にお伝えし、状況や対応を共有する。そのうえで、心理士の見立てを伝える。
・自分だったらどうするだろう…幼稚園教諭免許があるからこそ。動きを考えてみる…(が、自分には難しいので…)先生は子ども達をまとめるプロ!リスペクト。
・先生が自然にする言動がお子さんの発達を促している場合、必ず言語化して伝える。
・先生のがんばりを言語化して労わり、エンパワーメントする。
・先生が心理士の伝えることを鵜呑みにせず主体的に考えてもらえるようお伝えしていく。
現在幼稚園に入らせていただき3年目。修論で保育カウンセラーさんについてインタビューしたのが、13年くらい前。
学生時代に興味のあったことに、心理士として経験を積み、マインドフルネスも取り入れつつ、携われている。
非常にやりがいを感じています。
幼稚園など保育施設のカウンセラーとして、頼れる心理士になれるよう、自己研鑽を積みたいと思う今日この頃です。