みどりのゆび
ひさしぶりに実家へ。ふた駅となりの。
駅からはそれほど近くなく、坂道をゆるゆるとのぼってたどり着く。ちょっとした気分転換と運動不足の解消にはちょうど良い場所にある。
庭には季節の花。すくっとした木。
家の中に入ると、毎回「空気が澄んでいる」と感じる。本当にいつ行っても。
空気の澄み具合いを例えるのは難しい。本格的登山の経験もないので山の空気というのも自分にはリアリティがないし。。
教会の静謐さに似ているような気もする。わたしはキリスト教系の学校へ通っていたのでチャペルが身近にあった。特に信仰はもっていないけど、教会の空気はいつも少しスッと冷たい感じがして好きだった(もしかしたらエアコンが効きまくっていたのか?)
うん。それに近いかも。
そしてとにかく部屋にある植物たちが、ものすごくいきいきしてる。ぴかぴかしている。そこから株分けしてもらったり、挿し木したものをわたしも育てたことはあるけど、見事に全部枯らせてしまった。
母は「みどりのゆび」の持ち主なのだ。
ご近所の同年代の方々が暮しを小さくしようと引っ越されていくことも少しずつ増えてきているようで、仲良しさんに植物を託される母。お疲れ気味で寂しそうだったその緑や花たちを甦らせては、持ち主だった方にスマホで撮った写真を送ったり、またその方が立ち寄られた時には「ものすごくうれしそうだったわ」と自身も喜んでいる。
母がわたしの家へ来ると「お花や緑を増やしなさぁ〜い」と笑顔で必ず言うけれど。
なんか、ずっと、そう言い続けていて欲しい。と思っている。
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